スーパーGT 第4戦SUGO -レクサス勢の巻き返しなるか-

ピットに並ぶLEXUS RC F/スーパーGT(2014)

7月19日(土)、20日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでスーパーGTの第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催される。

今季から新たなレギュレーションの下、全く新しい車両で激戦が繰り広げられているスーパーGTも、シーズン前半戦最後となる4戦目を迎える。今季よりLEXUS RC Fを投入したLEXUS Racingは、開幕戦岡山で歴史的な1-2フィニッシュを果たしたが、第2戦、第3戦では惜しくも勝利を逃す結果となった。

シリーズは7月後半の第4戦から、8月の第5,6戦へと真夏の3連戦に突入する。ドライバー、クルマ共に暑さ故の負担も大きくなる。また、「魔物が住む」と言われる今大会SUGOでは、波乱のレースとなることも珍しくない。

後半戦へと弾みをつけるためにも、真夏の3連戦の初戦となる今大会SUGOでのLEXUS勢の逆襲に期待がかかる。

東北の山間に位置するテクニカルコース

舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。

バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。

レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に味わえる。

1周3,704kmと短く、比較的コース幅が狭いこともあり、特に出走台数の多いスーパーGTでは周回遅れの処理もレースを左右する重要な要素となる。

東北の自然や味覚を存分に味わえる

自家用車、レンタカーであれば東北道の村田インターからわずか15分と、アクセスは容易。北側からのアクセスなら仙台南インターでもそれほど時間はかからない。

近郊には駅がないため、公共交通機関でのアクセスの場合は、JR仙台駅西口から出ている、宮城交通の臨時バスを利用することになる。空路の場合は仙台空港から仙台駅へのバスもあるが、空港の方がサーキットに近いので、直接タクシーで行ってしまうのも手だ。

宿泊などは、東北最大の都市、仙台が近いのでそちらを利用するのが便利。自然を満喫するなら蔵王周辺の温泉や、日本三景の一つである松島との観光を組み合わせるのもいいだろう。地元村田町はそら豆が特産。仙台名物の牛タンや三陸の海の幸など、グルメも楽しみたい。

2013年は大荒れの終盤。今年も「SUGOの魔物」は現れるか

KeePer TOM'S RC F/スーパーGT(2014)

昨年のSUGO大会は、残り25周ほどで雨が降り始め、それまで独走していたサードのLEXUS SC430 39号車にセルモの38号車が猛追。しかし、38号車はGT300車両をかわそうとしてスピン。39号車もタイヤバーストに見舞われるなど大荒れの終盤戦となり、トムスの37号車が2位フィニッシュを飾った。

昨年37号車で2位に入った伊藤大輔は、2012年のSUGO大会、ルマンの6号車で久しぶりの勝利を挙げている。また、伊藤はSUGOでは、2009年以来全レースでトップ5フィニッシュを果たすなど相性の良いコースとも言える。相棒のアンドレア・カルダレッリも、代役として出場した前週のスーパーフォーミュラで、ポールポジションを獲得するなど勢いに乗っている。KeePer TOM’S RC F 37号車は現在LEXUS勢最上位のランキング2位につけ、ウェイトハンデも68kgと更に負担は増す(50kg分は燃料リストリクター制限)ことになるが、それを跳ね返す走りを見せてくれるはずだ。

今季これまでの3戦で表彰台2回と気を吐く大嶋和也/国本雄資組のENEOS SUSTINA RC F 6号車は現在ランキング3位。ウェイトハンデは大きいものの、2012年勝利時の伊藤の相棒は大嶋であり、2年ぶりのSUGO制覇を狙う。

中嶋一貴/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM’S RC F 36号車は、シーズン序盤不運に見舞われまだ結果を残せていないが、同じチームの37号車が好調であり、ウェイトハンデも軽いので、歯車さえかみ合えば優勝候補筆頭と言っても過言ではない。

昨年大荒れの終盤に目覚ましい追い上げを見せた立川祐路/平手晃平組のZENT CERUMO RC F 38号車も、もちろん上位争いに絡んでくるだろう。

「魔物が住む」SUGOでは、最後の最後までレースがどう展開するか分からない。今年も熱いレースが予想されるSUGOでの、LEXUS RC Fの活躍に注目だ。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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