スバル 新型「レガシィ」を2014年シカゴオートショーにて世界初公開
富士重工業は、米国シカゴにて開催中の「2014年シカゴオートショー」において、新型「レガシィ」(米国仕様車)を世界初公開した。
新型レガシィは1989年の初代レガシィ誕生から25年を経て6代目のモデルとなる。走りや環境性能、新型アイサイトやスバル初となる後側方視界支援機能といった安全性能などの機能価値にとどまらず、デザインや質感といった情緒価値においてもその本質を磨き上げた。まさに「信頼感に裏付けられた走りの愉しさを提供するスポーティ・セダン」として、夢やライフスタイルをより豊かに想像できるように進化させ、普遍的な魅力をもったクルマとして仕上げている。
また、デザインとエンジニアリングの高次元での融合によりドライバーのクルマへの強い信頼とともに、操る歓びや走りの愉しさを提供している。
新世代のスバルの“顔”をもつエクステリアデザイン
スバルのフラッグシップセダンとして、よりスポーティで高品位なスタイリングを目指し、デザインテーマを「たくましさと俊敏」とした。レガシィの特長である豊かで快適なキャビンをそのままに、安心感を伴う彫刻的ボディ、AWDで路面をグリップする足腰の強さをスタイリングに表現している。
ボディと一体感のあるヘキサゴングリルとホークアイランプによるフロントフェースは新世代スバルの顔であり、ダイナミックで躍動感のあるボディサイドのキャラクターラインをはじめ、張りがあり、表情豊かなボディ面により、上級スポーツセダンとしての車格感を一層高めた。
フロントはノーズコーン構造を採用し、フロントグリルから始まる立体的な造形を連続させる事で、よりダイナミックな造形表現を実現。ヘッドランプと共通のモチーフを持つリアコンビランプを採用することにより、精悍な印象を前後で統一させている。
またテール&ストップランプの光源にLEDを採用し質感を高めるとともに、燃費の向上及び夜間の視認性を向上させている。
スポーティーかつ新世代インテリアデザイン
「コンフォート&スポーティ」をデザインテーマとし、上質さ、快適さを格段に向上させながら、スポーティなドライバーズエリアやインフォテイメントの愉しさを提供する新世代インテリアを目指した。
横基調のデザインで広がりを感じるワイドなダッシュボードにするとともに、その断面形状に前傾した適度なボリュームを持たせる事により開放感、安心感をバランスさせ、ロングドライブでも居心地の良い空間構成を実現。
インテリアカラーは上質さと快適さを表現しながら、スポーティなブラック内装と華やかなアイボリー内装を設定している。ブラック内装ではブラックトリムに横基調となるようシルバー表現を加え引き締まったスポーティさとワイドな広さ感を、アイボリー内装では水平に広がるようにアイボリーを配置し上質でスポーティな明るい内装を表現した。
また、直感的操作でナビやオーディオをタッチ操作できるヘッドユニットを採用。ワイド&フラットなセンターディスプレイを配置し各メディアを楽しみ、様々な情報を得ることが可能。そして情報を一画面に集約することにより見易さ、操作性を高めた。
Harman/Kardonスピーカーシステムは、専用の音響設定とし高品位な音響性能を提供、一方でベースグレードに於いても各ユニットの最適化を図ることで、妥協のない音響性能を実現。
メーターは立体感のある筒型2眼造型とカラー液晶の融合により存在感、スポーツマインドを高めるメーターに仕上げた。更に上級仕様ではメーター部にブルーリング照明を配してスポーティ感を更に強調している。
快適な車内空間を実現したパッケージング
視界の良さ、居住空間の広さ、世界最高水準の安全性を極めて高効率なパッケージで実現し、スポーティで力強いスタイリング、明るく広々と開放感があり、ゆったりくつろげる快適な車内空間を実現。
基本諸元スペックはわずかな拡大に留め、外寸サイズ感をキープしつつ、ドア構造の合理化、ドアサッシュの薄肉化やルーフ部車体骨格の見直しなど各部をリファインする事で充分な空間を確保した。特に乗員の肩、肘、腰まわりの空間、後席の足元スペースを広げることで、安全性をさらに高めながらも快適な車内空間を実現している。
また、前後席間距離の拡大や、前席スライドレール構造の変更により後席足元スペースを拡大するなどして、後席スペースにも快適な居住性を実現した。
燃費性能の向上と快適な走りを実現させた二種類のエンジン
◇2.5L水平対向4気筒DOHC NAエンジン
FB25型水平対向エンジンの中速トルクを上げ、実用域での扱い易さや軽快な走りを実現。
また、吸排気系、燃焼系を中心に大幅な進化を織込み、燃費性能の向上も果たしている。インテークマニホールド、TGV(タンブルジェネレーションバルブ)は従来型の構造を踏襲しつつ、TGVのバルブ位置と吸気ポート形状をよりシンプル化することにより、高回転領域の体積効率と低回転領域の燃焼効率を両立させ、出力および燃費性能向上を実現した。
そして、つながり感のあるエンジン音を演出するように吸入音をチューニングし、心地良いサウンドとなった。
◇3.6L水平対向6気筒DOHC NAエンジン
スバルが長年にわたり性能を磨き上げたEZ型水平対向エンジンを高トルク対応リニアトロニックと組み合わせることで、燃費性能向上を図った。
トランスミッションに新ステップ変速制御を採用
◇リニアトロニック(2.5リッター/NA)
従来型より採用したリニアトロニックを環境性能と動力性能の両面で進化させ、燃費性能の向上を図った。
また、リニアトロニック特有の滑らかな変速性能と同時に、常にドライバーの意思に忠実かつ軽快な走りを併せ持つ走行性能を実現。トランスミッション内部のフリクション低減により、燃費性能の向上を図り、振騒低減アイテムを投入し、走行時の静粛性の向上させた。
◇高トルク対応リニアトロニック(3.6リッター/NA)
3.6リッター水平対向エンジンに高トルク対応リニアトロニックを組み合わせることで、動力性能と環境性能を高次元で両立。従来型の高トルク対応リニアトロニックに対して、トルクコンバータ、オイルポンプ、前後進機構を新設計するとともに、新変速制御を採用し、ドライバビリティ、静粛性の向上を図った。
リニアトロニックの特長である変速ショックのない滑らかな加速はそのままに、車速・エンジン回転数の伸びとドライバーの気持ちをリンクさせながら軽快な走りを実現する新ステップ変速制御を採用した。6速マニュアルモードのパドルシフトを標準装備し、ステアリングから手を離さずに、急減速や急加速時にも常に最適なギヤを素早く選択でき、スポーツ走行を楽しむことができる。
高い強度をもつボディに全方位の安全性能で信頼感が得られるクルマ
高い強度をもつボディ構造をベースに、伝統のアクティブセーフティ性能とパッシブセーフティ性能の両者を、ともにさらに進化させることで全方位の安全性能を高めた。予防安全機能と運転負荷低減機能を大幅に進化させた新型アイサイトや、BSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)・LCA(Lane Change Assist:車線変更支援)・RCTA(Rear Cross Traffic Alert:後退時支援)から成る後側方視界支援機能、及びコーナーの曲がり方向に合わせて前方の夜間視界を確保し易くするSRF (Steering Responsive Fog lamps)、を新規採用している。
【新型レガシィの主な仕様】(米国仕様)
2.5i | 3.6R | |
---|---|---|
ボディサイズ (全長×全幅×全高) | 4,796 x 1,840 x 1,500 mm | |
ホイールベース | 2,750 mm | |
エンジン | 2.5リッター 水平対向4気筒 DOHC NA | 3.6リッター 水平対向6気筒 DOHC NA |
排気量 | 2,498cc | 3,630cc |
トランスミッション | リニアトロニック | 高トルク対応リニアトロニック |
最高出力 | 175hp/5,600rpm | 256hp/6,000rpm |
最大トルク | 174lb.-ft./4,100rpm | 247lb.-ft./4,400rpm |
タイヤサイズ | 225/55 R17、225/50 R18 | 225/50 R18 |
乗車定員 | 5名 |
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