日産、電気商用車「e-NV200」の投入に向けた実証運行をフェデラル エクスプレスと開始
日産は、フェデラルエクスプレス(以下、フェデックス)と協働で、多目的商用バン「NV200」をベースとした電気商用車「e-NV200」の発売に向けた実証運行を7月中旬より実施すると発表した。
今回の実証運行では、7月中旬からの1ヵ月間、日産が貸与した「e-NV200」のテストカー1台を、フェデックスがおもに横浜地域で配送する車両として活用し、国際航空貨物のデリバリー業務における実用性を確認する。
すでにフェデックスとは昨冬に欧州にて同様の実証運行を実施しているが、今回はそれの国内版。
「e-NV200」の将来の市場投入に向けては、すでに複数の大手フリート企業と実証運行を実施しており、2012年に入ってからは、日本ではイオンリテール株式会社、欧州ではブリティッシュガスなどとの実証運行も行っており、同モデルの開発に反映している。
ベース車である「NV200」は、すでに世界約40カ国で販売しており、先ごろ、次世代のニューヨークタクシーに選定されたモデル。グローバルレベルでのユーザーのニーズを視野に入れた、ビジネス、デイリーユース、レジャーなど、あらゆるシーンで幅広く使用することを目的とした、新世代の小型商用車である。
同車は2009年度より、日本および欧州を皮切りに、中国やマレーシアなどで販売されており、今後は、米国やインドでの投入も予定している。
以下は、フェデックス北太平洋地区担当の氏家正道副社長の「e-NV200」実証運行についてのコメント。
「フェデックスでは、2005年を基準に、2020年までに集配車両の燃費効率を20%改善するという目標を掲げて、環境に対するあらゆる取り組みを全世界で行っています。より効率性の高い集配車両へのシフトを順次進めており、電気自動車や代替エネルギーで駆動する車両に対する投資を強化しています。今回、開発段階にある『e-NV200』をテストし、フィードバックすることで、日産様へ貢献できることを嬉しく思います。フェデックスは、より環境に配慮した信頼性の高いサービスをお客様に提供することをお約束しています。」
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