世界に誇る小さな巨人“ジムニー”、2代目は17年も生産されたロングセラーに! 本格オフローダー スズキ ジムニー50余年の歴史を振り返る【中編】
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:SUZUKI・MOTA編集部
ジムニーといえば、クルマに詳しくない人でも思い浮かぶほどの誰もが知るスズキの本格的オフロード4WD車だ。小さいボディながら道なき道を走破出来る万能モデルである。1970年のデビュー以来絶えず生産を続けるスズキ ジムニーの50年以上に渡る歴史を全3回で振り返ってみよう。中編は、17年も生産が続いたロングセラー2代目ジムニーの歴史をご紹介!
1981年に2スト・550ccでスタートした「2代目ジムニー」
1981年5月には11年ぶりにジムニー初のフルモデルチェンジを実施。それまで小型ジープという装いであったエクステリアは一新され、当時流行の兆しを見せていたRVテイストも加味された。しかし1981年当初のモデルには、まだ2サイクルエンジンが先代から継承されている。
また質実剛健なイメージは踏襲しながらも、オンロードユースも考慮した仕上がりとなっており、ジムニーユーザーのすそ野を広げたモデルでもあった。
1982年には先代のジムニー8の後継車種となる「ジムニー1000」が登場。こちらは名前の通り1000ccの直列4気筒エンジンを搭載したもので、後部にキャリイの荷台を搭載したピックアップモデルもラインナップされていた。
この小型車登録モデルは1984年には直列4気筒1300ccエンジンに換装され、車名も「ジムニー1300」となっている。この小型車登録モデルは88年に一旦終売したが、93年にはG13A型からG13B型へエンジンを換装し「ジムニーシエラ」として再登場した。
▼関連記事[スズキ ジムニー50余年の歴史を振り返る・前編はこちら!]▼
■世界に誇る小さな巨人“ジムニー”、もとは他社発祥の企画だった!? 本格オフローダー スズキ ジムニー50余年の歴史を振り返る【前編】
1986年のマイナーチェンジで4サイクル・550ccターボと5速MTを搭載
軽のジムニーは1986年1月に電子制御燃料噴射装置を備えた4サイクルターボエンジンを搭載。ミッションも5速化されたことで高速走行での快適性が向上している。87年11月にはインタークーラー付ターボモデルも追加され、動力性能も格段に向上した。
一方でオフロード走行では2サイクルエンジンの粘り強さが求められていたため、従来のエンジンを搭載したモデルもしばらく併売されていた。
1990年、排気量を660ccに拡大した新規格サイズに進化した2代目ジムニー
1990年3月には再び改訂された軽自動車規格に合わせて660ccのエンジンを搭載。バンパーも大型化することで新規格サイズとなった。
そして1992年7月の改良では一部グレードにパワーステアリングを標準装備したほか、3速AT車も設定。より幅広いユーザーに気軽に乗ってもらえるモデルへと進化している。
オンロード性能工場を目指したモデル末期 「K6A型」DOHCエンジン搭載のコイルばねモデルも登場
1995年11月にはジムニー史上初となるDOHC4バルブエンジンとなるK6A型エンジンが搭載され、サスペンションがリーフスプリングからコイルスプリングに改められ、オンロード性能が大幅に向上した。
またラインナップのほとんどが5ナンバー登録の乗用モデルとなり、より日常使いがしやすくなっていた。
1997年5月からは走行中でも2WDと4WDを切り替えることが可能なドライブアクション4×4へ進化した。そして1998年10月、3代目ジムニーに道を譲り、17年に渡る歴史に幕を閉じた。
[筆者:小鮒 康一/撮影:SUZUKI・MOTA編集部]
次回後編は1998年登場の3代目ジムニー、そして現行型4代目へと続く歴史をご紹介する。お楽しみに!
>>後編は2021年6月30日(水)公開予定! 乞うご期待!
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。