ダイハツ タントカスタム 実燃費レポート│NAとの差もわずか!?余裕の動力性能を持つターボモデルの実燃費やいかに!

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:小林 岳夫・小鮒 康一
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今回の燃費テストに持ち出したのは、前回に引き続きダイハツ 新型タント。ただ今度はターボエンジンを搭載した「カスタムRS」グレードとなる。すでに前回のテストで新プラットフォームのDNGAの実力を実感しており、+9kW(12PS)/+40N・m(4.1kgf・m)となるターボモデルの実力を試す!

 

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目次[開く][閉じる]
  1. 充実装備のターボモデルの実燃費は!?
  2. 燃費テスト概要
  3. ダイハツ 新型タントカスタムの実燃費は22.6km/L
  4. ダイハツ 新型タントカスタム 実燃費レポート|市街地・街乗り編
  5. ダイハツ 新型タントカスタム実燃費レポート|郊外路編
  6. ダイハツ 新型タント実燃費レポート|高速道路編
  7. ダイハツ 新型タントカスタム実燃費レポート|総合実燃費編
  8. 試乗ルート

充実装備のターボモデルの実燃費は!?

新型タントの中ではフラッグシップグレードとなるカスタムRSは、ターボエンジンのほか、タントシリーズの中で唯一15インチサイズのタイヤホイールを装着するのが大きな違いとなる。またターボモデルには全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどが装着される「スマートクルーズパック」がオプション設定されており、充実した装備を選ぼうとなると必然的にターボモデルなるだろう。

燃費テスト概要

今回の燃費測定は12月12日に行い、天候は晴れ、最高気温は15度に満たない冬らしい気候の中でのテストとなった。朝10時ごろに青山にあるMOTA編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、16時ごろに再びMOTA編集部へ戻るルートを選択した。燃費の数値は区間燃費については車両に備わる燃費計を使用し、トータルはそこから計算したものを掲載した。エアコンは24度設定のフルオート、全行程をDレンジで走行し、アダプティブクルーズコントロールは未使用としている。

ダイハツ/タント
ダイハツ タントカタログを見る
新車価格:
135.3万円199.1万円
中古価格:
3.8万円280万円

ダイハツ 新型タントカスタムの実燃費は22.6km/L

新型タント 実燃費(WLTCモード) カタログ燃費(WLTCモード)

総合

22.6km/L

20.0km/L

市街地

19.2km/L

17.5km/L

郊外路

23.0km/L

21.4km/L

高速道路

25.5km/L

20.4km/L

今回のテストではトータルで160.1mを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費は22.6km/Lとなった。タントカスタムRSのカタログ燃費はJC08モード燃費で24.8km/L(スマートクルーズパック非装着車は25.2km/L)、WLTCモード燃費で20.0km/Lとなっている。

先に実施したNAモデルでの実燃費は23.44km/Lだったため、ターボモデルの方が0.84km/L燃費が悪かったということになるが、WLTCモード燃費でもターボとNAの差は1.2km/Lであり、ほぼカタログ燃費通りの結果になったと言えるだろう。

それではここからは走行シーンごとの燃費や走りっぷりなどをお伝えしていこう。

ダイハツ 新型タントカスタム 実燃費レポート|市街地・街乗り編

新型タントカスタム 市街地・街乗りでの実燃費:19.2km/L

軽自動車というキャラクター上、一番走行することが多いであろう市街地走行。停止状態が多くなるため、アイドリングストップの有無で大きく燃費の数値が変わるシーンとなっている。アイドリングストップシステムでは一歩先を行くダイハツだけに、タントカスタムでのアイドリングストップは非常に自然で、再始動の振動もそこまで気になるレベルではなかった。

ちなみに市街地走行はおよそ2時間半弱の道のりとなるが、メーター上に表示されたアイドリングストップ時間は40分超。つまり行程の1/3ほどが停止状態だったということでアイドリングストップの効果は地味ながら絶大と言えるだろう。

今回の市街地走行では、53.0kmを走行して19.2km/Lという燃費をマークした。WLTC市街地モード燃費(カタログ燃費)は17.5km/Lということで十分満足できるレベル。NAモデルでは20.2km/Lだったので、ターボだから燃費が極端に悪化するということはなさそうだ。

ダイハツ 新型タントカスタム実燃費レポート|郊外路編

新型タントカスタム 郊外路での実燃費:23.0km/L

ややワインディング的なルートも存在する郊外路。DNGAプラットフォームの恩恵か、背の高さを意識させることなくコーナーをクリアしてくれ、トルクフルなターボエンジンと新開発のD-CVTの効果も相まってスーパーハイト軽ワゴンらしからぬ気持ちの良い走りを楽しむことができた。

郊外路では28.9kmを走行して23.0km/Lの燃費数値をマーク。WLTC郊外路モード燃費(カタログ燃費)は21.4km/L、NAモデルの実燃費は25.1km/L だったので、ターボエンジン特有のトルク感を楽しみつつこの数値というのはありがたい。

ダイハツ 新型タント実燃費レポート|高速道路編

新型タント 高速道路での実燃費:25.5km/L

最後は高速道路を通るルートを振り返る。今回は芝公園出入り口から首都高に乗り、東京湾アクアラインを経由して圏央道の茂原長南インターで下りるルートを走行し、走行距離は78.2km。燃費は25.5km/Lとなり、WLTC高速道路モード燃費(カタログ燃費)の20.4km/Lを大きく超える結果となった。

NAモデルのときは25.6km/Lという数値で、ターボモデルはNAモデルの数値に肉薄した結果となったが、NAモデルのときはアクアラインを中心に強風が吹き荒れており、背の高いタントには不利な状況だった。そのため、ターボモデルテスト時のような穏やかな気候のときはもっと燃費が伸びていた可能性もありそうだ。

ダイハツ 新型タントカスタム実燃費レポート|総合実燃費編

今回のタントカスタムRSの燃費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて160.1kmを走り、総合の実燃費は22.6km/Lであった。NAモデルとの差もわずかであり、余裕の動力性能を持つターボモデルを選ぶアドバンテージは大いにあると言えるだろう。

ただ、カスタムRSのみが履く15インチタイヤホイールは乗り心地の面でやや不満も。もちろんDNGAプラットフォームの恩恵でシャシー性能が追いついていないという印象はないものの、純粋に薄いタイヤとなった影響が出ているという感じだった。

とはいえターボエンジンの走りは魅力的なので、タントカスタムのルックスに強いこだわりがないようであれば、標準モデルのターボエンジン搭載グレード「Xターボ」の方が、車両価格も20万円以上安いためオススメと言えそうだ。

ただこれは14インチモデルの方が好ましいということで、15インチモデルがダメというわけで決してないので、最終的にはご自身で乗り比べて選んでもらうのがベストだろう。

[筆者:小鮒 康一/撮影:小林 岳夫・小鮒 康一]

試乗ルート

ルート1「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、MOTA編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。 平均時速は15~20キロ程度と遅い。道のりは約55km。

ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。 道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

ルート3「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。 道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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