日産 Z34型フェアレディZの燃費を計測|デビュー10年を迎えた日本の老舗スポーツカー”Z”の実燃費ってどのくらい!?(4/5)

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日産 Z34型フェアレディZ 実燃費レポート|総合実燃費編

■日産 Z34型フェアレディZ 総合実燃費:8.8km/L

古さも目立ち始めてきたが、唯一無二な個性の強さで帳消しに

日産 Z34型フェアレディZでいつもの市街地・郊外路・高速道路と170km近くを走破。総合実燃費は8.8km/Lを記録した。

JC08モード燃費9.1km/Lに対し約97%の再現率となっている。

今、国産車で売られる2シーターもしくはそれに準じる2+2のスポーツカーは本当に数が少なくなった。そんな中、長年に渡りスポーツカーのブランドを維持し続けてきたフェアレディZの存在感(オオモノ感!?)はピカイチだと思う。

ただ正直なところ、装備やデザイン面などであちこち古さが目立つようになってきたのも事実。しかし豪快なV6 3.7リッターの大排気量ノンターボエンジンは、今となっては貴重な存在だ。しかもこれをいまだにマニュアルトランスミッションでも操ることが出来るなんて、平成から年号が変わろうとしている現代において、ある意味奇跡なのかもしれない。

とかく我々クルマ好きは、話題の最新モデルのことばかりに目がいきがちだが、こと趣味性が重視されるスポーツカーを選ぶ場合、Zのように新車で買える”古典”をあえて選ぶというのもちょっと面白い選択肢ではないだろうか。

日産 Z34型フェアレディZとは

1969年にデビュー、間もなく誕生50周年を迎える老舗スポーツカーブランド

日産 フェアレディZは、1969年10月に初代S30型がデビュー。以来6代目となる現行型に至るまで(途中で若干のブランクはあったものの)約50年もの長い歴史を有する、日本におけるスポーツカーブランドの老舗的存在だ。

初代モデルは北米市場のニーズを受け、2人乗りのスタイリッシュなデザインと十分な性能、それでいて手頃な価格設定でデビュー。日産の目論見通り、アメリカを中心に「Zカー」の愛称と共に大ヒット作となった。またラインナップとして、小さな後席を設けた4人乗り仕様の「2by2」も初代のモデル途中から追加設定された。

以来、主にアメリカのユーザーを主なターゲットとしながら進化を遂げ続けたフェアレディZ。主に北米での要望を受け、フルモデルチェンジ毎にボディサイズや排気量も徐々に拡大していった。

現行Z34型のデビューは2008年12月

バブル絶頂期の1989年に登場し一時は好評を博した4代目・Z32型フェアレディZだったが、結果的に2000年まで生産された後、いったん歴史は途絶えた。

しかし日産の経営再建に尽力したカルロス・ゴーン氏のバックアップもあって、日産復活の象徴として2002年再び5代目Z33型フェアレディZが華々しくデビューを果たした。V6 3.5リッターノンターボエンジンは280psと、先代Z32型のV6 3リッターターボ並みの高出力化を達成。これまであった4人乗りモデルはラインナップから消滅し、2シーター1本となったのもこのモデルからだ。翌2003年にはオープンモデルも登場している。

Z33型は2008年12月にフルモデルチェンジ。6代目の現行Z34型フェアレディZの登場となった。V6エンジンは3.7リッターに拡大。最高出力は336psまで増強された。当初はZ33型同様に2シータークーペのほかオープンモデルも存在したが、2014年秋にカタログから姿を消している。

ライバルのトヨタスープラは2019年復活! 日産 フェアレディZにフルモデルチェンジ予定はあるのか!?

ここまで繰り返し記した通り、デビューから10年を経て未だフルモデルチェンジの噂が聞こえてこない日産 フェアレディZ。折しも1969年のデビューから50周年を迎えるタイミングも間もなくやって来る。

そんな中、トヨタからZのライバル車でもあった「スープラ」が2019年に復活することが明らかになった。好敵手も現れ、再び注目が集まるフェアレディZ。まだ見ぬZ35型への期待は高まるばかりだ!

[レポート:トクダ トオル(オートックワン 編集部)/Photo:茂呂 幸正・オートックワン編集部・日産自動車]

燃費テスト車両「日産 フェアレディZ ”Version ST”」[7AT] 主要スペック

全長×全幅×全高:4260×1845×1315mm/ホイールベース:2550mm/最低地上高:120mm/車両重量:1550kg/最小回転半径:5.2m/エンジン種類:VQ37VHR型 DOHC 24V V型6気筒 ガソリンエンジン/総排気量:3696cc/最高出力:336ps(247kW)/7000rpm/最大トルク:37.2kgf・m(365N・m)/5200rpm/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/トランスミッション:マニュアルモード付7速AT/燃料消費率:9.1km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:(前)245/40R19(後)275/35R19/メーカー希望小売価格(消費税込):521万2080円

>>燃費テストコース概要[次ページ]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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