日産 Z34型フェアレディZの燃費を計測|デビュー10年を迎えた日本の老舗スポーツカー”Z”の実燃費ってどのくらい!?(2/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:茂呂 幸正・オートックワン編集部・日産自動車
日産 Z34型フェアレディZ 実燃費レポート|市街地・街乗り編
■日産 Z34型フェアレディZ 市街地・街乗りでの実燃費:5.8km/L
ドイツやイタリアのスーパースポーツでも標準のアイドリングストップが未装備なのはイタい
日産 Z34型フェアレディZの市街地での燃費は、車載の燃費計によると5.8km/Lを記録した。
非常に蒸し暑く、しかも渋滞区間も多かった今回の市街地・街乗り区間。エアコンは常に稼働し、アイドリングストップ機構もないため停止時でももちろんエンジンも止まらない。そんな悪状況が重なり、ここまでの最低な燃費を記録した。
そもそも燃費を云々するクルマじゃないから…とおっしゃる方もいるだろう。しかしポルシェだってフェラーリだってメルセデスAMGだって、みんなアイドリングストップ機構が標準装備される時代になり、もう既にずいぶん経っている。イマドキの小排気量なダウンサイジングターボ搭載までは望まないが、せめてアイドリングストップ機構くらい追加してくれてもいいと思うのだが。
ちなみにGT-R 2018年モデル、こちらもアイドリングストップ機構を持たない。ただし燃費計測は平日の午後に実施しており、渋滞もほとんどなかったよう。市街地・街乗りのGT-Rの実燃費は、フェアレディZよりも幾分良好な7.0km/Lを記録している。もしZと同条件だった場合に、さらにどこまで悪化したかについては興味深いところである。
渋滞路で悩ましい、根本的な問題
筆者が毎回市街地・街乗り編で特に気になるのは、渋滞時の視界だ。中でも朝の通勤時間帯を通過する際、コース中にある片側1車線の国道は特に注意する必要がある。この区間は都心へ向かう主要鉄道路線に沿って走っているが、クルマの流れが悪いことから、駅へ急ぐ通勤客が不意に渡ってくることがあるのだ。これには、経験から分かっていても毎回驚かされる。さらに前後のみならず左右の路地からも自転車やオートバイも現れたりするから、クルマが前に進まない割に気が抜けないという、密かな”難所”となっているのである。
そんな中、車高が落ちていて着座位置も低いフェアレディZで渋滞にハマっていると、先の見通しが悪いのは結構なストレスになる。SUVやミニバン、いや軽自動車だって、ここ20年くらいで周りを走るクルマはみな背高のモデルばかりになってしまった。さらに職場や仕事先へ向かう1BOXバンやトラックもかなり多いから、すっかり囲まれてしまうことになる。
その低さゆえカッコいいスタリングが成立し、路面に近い着座位置だからこそクルマとより一体になれる…
SUVやらミニバンが流行る遥か昔からずっと変わらない「古典的」な価値観ではあるが、それがスポーツカーの魅力だ。しかしイマドキのラッシュ時の渋滞路ではちと分が悪過ぎる。
とはいえ矛盾しているようだが、フェアレディZはスポーツカーとしては着座位置は高めの部類に入る。スポーツセダン・クーペのスカイライン系プラットフォームを基にしているせいだろうか。
街乗りの際には運転席のシートリフターも活用し、可能な限りさらに着座位置を上げて乗ってみることをお勧めする。
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