トヨタ アルファード燃費レポート|夏と冬でここまで違う!?ハイブリッドモデルの実燃費を徹底検証(2017年マイナーチェンジモデル)(2/6)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:島村 栄二,永田 恵一
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新型アルファード(マイチェンモデル)実燃費レポート|市街地編

新型アルファード (マイチェンモデル)市街地・街乗りでの実燃費:13.3km/L

トヨタ 新型アルファードの燃費比較|市街地・街乗り編
車種名パワートレイン実燃費

トヨタ アルファード(2018年)

4WD/2.5Lハイブリッド

13.3km/L

トヨタ ヴェルファイア(2015年)

4WD/2.5Lハイブリッド

10.2km/L

トヨタ アルファード(2015年)

2WD/2.5Lガソリン

7.8km/L

■ヴェルファイアハイブリッドとアルファードの実燃費を比べたら“期待と異なる”結果に

■激売れの最上級ミニバン「トヨタ 新型アルファード」の“本当の燃費”を測ってみた

夏と冬で3.1km/Lも実燃費が違うということに驚きを隠せないが、これも冒頭に書いたように、エアコンの使用時間に応じてエンジン駆動時間が長くなることが直接の原因だ。

市街地ではどの車種でも燃費が悪化する傾向にあるが、これに「エアコンのせいでアイドリングストップ状態にならない」という条件を加えると、マイチェン前のヴェルファイアハイブリッドのように10.2km/Lという実燃費が計測されてしまう。

とはいえ、この現象はアルファード(とヴェルファイア)に限った話ではないので、あまり深刻にとらえる必要はない。むしろ燃費を気にしすぎてクルマに乗るのが嫌になっては本末転倒だ。

ハイブリッドの加速感は1度確かめたほうがよさそう

ハイブリッドシステムの動きは既存のトヨタの2モーター式ハイブリッドカーと同じで、バッテリー残量が十分であればモーターのみでスタート、あとは車がエンジンとモーターを適宜使い分け、減速時には回生制動でバッテリーに電気を蓄える、といった具合だ。

発進後エンジンが掛かるのは20km/h台といったところで、トヨタの2モーターハイブリッドは非常にスムースかつ静かで、街乗りが楽というのは相変わらずの美点だ。またEV走行からエンジンが加わる際のスムースさはマイナーチェンジ前に対し磨きが掛かっているように感じ、この点もアルファード(とヴェルファイア)ハイブリッドが持つ高級感を一層高めていた。

ハイブリッドカーで気になるのは、EV走行中50km/hあたりから追い越し加速などを想定しアクセルを全開にした際に加速が始まるまでのレスポンスやタイムラグだ。これは車体が重いせいか1秒程度ある。筆者はさほど気にならないが、気になる人もいると思うのでディーラーでの試乗で確認して欲しい。ちなみにスイッチで選べるEVモードの上限スピードは、バッテリー残量にもよるが60km/hだった。

なおアルファード(とヴェルファイア)ハイブリッドにはエコモードもあり、テスト前に試してみるとノーマルモードに対しアクセルレスポンスやエアコンが適度に緩くなるといったお決まりの違いがあり、エコモードをオンにしても問題はないので、7人フル乗車などではない限りエコモードをオンにして走るのを勧めたい。

また新型アルファード(とヴェルファイア)はマイナーチェンジ前から電動パーキングブレーキが搭載されていることもあり、その付帯機能としてブレーキホールド機能が備わるので、ストップ&ゴーの多い市街地ではとても楽だった。

市街地でレーダークルーズコントロールを試してみた

市街地でレーダークルーズコントロール(アダプティブクルーズコントロール:ACC)を使った印象は、加速時は非常にスムースで好印象だったのだが、減速時がブレーキを掛けるタイミングが遅めでちょっと不快感のある急な減速になりがちだった。さらに悪いことにアルファード(とヴェルファイア)ハイブリッドはラージミニバンということで動きも大きく、停止する際の「ガッタン」という前後の揺り返しも大きかった。

やはり市街地ではスバルのアイサイトやマツダのシステムにアドバンテージがあり、市街地での完成度に限ってはマイナーチェンジ前に劣るというレベルだ。

それでも緊急ブレーキ機能の性能なども含めれば、ありがたい運転支援システムなのは事実であり(ハンドル操作をアシストするレーントレーシングアシストは市街地でも機能するケースはそれなりにあった)、まだ新しいハードウェアを使った第一弾ということなので、今後の熟成や改良に期待したい。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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