トヨタ アルファード燃費レポート|夏と冬でここまで違う!?ハイブリッドモデルの実燃費を徹底検証(2017年マイナーチェンジモデル)(4/6)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:島村 栄二,永田 恵一
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新型アルファード(マイチェンモデル)実燃費レポート|高速道路編

新型アルファード (マイチェンモデル)高速道路での実燃費:14.0km/L

トヨタ 新型アルファードの燃費比較|高速道路編
車種名パワートレイン実燃費

トヨタ アルファード(2018年モデル)

4WD/2.5Lハイブリッド

14.0km/L

トヨタ ヴェルファイア(2015年モデル)

4WD/2.5Lハイブリッド

13.9km/L

トヨタ アルファード(2015年モデル)

2WD/2.5Lガソリン

13.7km/L

高速道路においては、マイナーチェンジ前後では特に変化はないという記録になった。しかし、注目しなければならないのは、高速道路においてはガソリンもハイブリッドも差がほぼないということ。要因としては、高速巡航ではエンジンの駆動時間が長いということと、ハイブリッドシステム搭載による重量増が考えられる。そのため、ペースが速い・上り坂が多い・7人フル乗車など、燃費計測時よりも負荷が大きくなると、高速道路の燃費ではハイブリッドがガソリンに劣る可能性もある。

また、まだテストできていないが、より大排気量のV6 3.5リッターモデルとの違いも気になるところだ。

渋滞中のACCは効果抜群

動力性能はマイナーチェンジ前と変化なく、アクセルを深く踏むと耳障りでない澄んだエンジン音を伴いながら軽快にスピードが乗るという印象。絶対的な動力性能としては車重が重いこともありアルファード&ヴェルファイアの2.5リッターガソリン+α程度ながら、常用域ではモーターのアシストにより3リッターガソリンに近いイメージだ。

アルファード(とヴェルファイア)に搭載されるレーダークルーズコントロール(アダプティブクルーズコントロール:ACC)はマイナーチェンジ前でも高い完成度だったが、新しいシステムになったレーダークルーズコントロールは、三段階から選べる車間距離も適切かつ先行車に対する加減速が一層スムースになっていた。高速道路ならドライバーはアクセルとブレーキというペダル操作を前後左右の監視と構えをしながら、車に安心して任せることができるので、運転が上手な部類のレーダークルーズコントロールと評価できる。

また、ハンドル操作のアシストを行うレーントレーシングアシストも車線のペイントを読むのが早い上、直線ではかなり精確に車線中央をキープしようとするし、首都高速の緩いコーナーに対応することもあるなど、こちらの完成度も高い。

ちなみに首都高速の渋滞中でもレーダークルーズコントロールを試してみた。こういった前が詰まるケースでは先行車の追従に加え、日産のプロパイロットやスバルのアイサイトツーリングアシストと同様に停止後3秒までの発進は対応しており、さらに10km/hまでの渋滞ならほぼ運転を任せられるので、渋滞時の疲労軽減には絶大な効果を発揮する。

その他安全装備といえば、斜め後方を監視し進路変更の際の事故防止に絶大な効果を持つBSM(ブラインドスポットモニター)がマイナーチェンジで設定されたことがニュースとしては大きい。しかし機能自体は高く評価できるのだが、カタログの装備表を見るとBSMは60万円~70万円するメーカーオプションのカーナビとのセットというのはちょっと考え物だ。

またテスト車にはデジタルインナーミラーが装備されていたので使ってみた。試してみると鏡に比べ解像度というか画像の鮮明さに欠け、後続車の車種など確認し切れないところはある。しかしその反面デジタルインナーミラーを使うと鏡に対し後方を映す視野は大幅に広く、3列目シート中央席のヘッドレストや、3列目シート中央席までフル乗車したケース、荷物を満載にしたケースでは鏡のルームミラーが使いものにならないことを考えると、デジタルインナーミラーは価格が6万4800円から7万5600円と比較的手頃なので選んでもいいオプションと感じた。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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