スズキ 新型スペーシア燃費レポート|ハイブリッド搭載で低燃費化!より経済的な軽自動車に(2/5)
- 筆者: 永田 恵一
新型スペーシア実燃費レポート|市街地・街乗り編
スズキ 新型スペーシア 市街地での実燃費:20.2km/L
市街地で新型スペーシアが良好な燃費を記録した要因は、マイルドハイブリッドのアシストや発進時のクリープ走行が考えられる。旧型スペーシアと比べるとその恩恵は小さいように見えるが、大きくなったボディでここまで差を縮めたということは、確実な改善と言ってよいだろう。
一方N-BOXと比べるとその差は明白。機能を縮小したマイルドハイブリッドとはいえ、ストップ&ゴーを繰り返す街中において、モーターアシストの有無は大きいと言えるだろう。
スズキ 新型スペーシア 実燃費比較|市街地・街乗り編 | ||
---|---|---|
車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
新型スペーシア | 20.2km/L | 2WD/ハイブリッド |
旧型スペーシア(2013年) | 19.1km/L | 2WD/ガソリンNA |
ホンダ N-BOX | 17.0km/L | 2WD/ガソリンNA |
現行の軽自動車全体に当てはまるが、新型スペーシアもその例に漏れず市街地での印象が最も良かった。
新型スペーシアはエンジンの低速トルクが太く、アクセル操作に対する反応もごく自然で運転がしやすい。2代目から搭載された、発進時に10秒間だけクリープ走行できる機能(バッテリー残量による)は、小刻みに走ったり止まったりを繰り返す渋滞中は燃費向上の効果が見込めそうだ。
アイドリングストップは10km/h以下にすると始動するタイプで、停止すると気づかない間にエンジンが止まっているという印象。停止の際に揺り返しを防ぐためにブレーキの掛け方の調整をしても、不要なアイドリングストップが起きにくいのは高く評価できる。
一方エンジンの再始動はエンジン車のセルモーターではなくオルタネーター(発電機)を使って行うので、エンジン再始動の際にほとんど音や振動がない点も素晴らしい。アイドリングストップの頻度は、夜間ヘッドライトをつけていても(テストした日の気温であれば)ほぼ停止する度に起動し、停止中エンジンが再始動することはほとんどなかった。
ちなみにアイドリング中は3気筒エンジンということでプルプルとした振動はあるが、アイドリングストップでエンジンが止まるのでその点が気になることはほとんどないだろう。
この記事にコメントする