“激売れ”トヨタ C-HR ハイブリッドの実燃費をテスト!ライバルやプリウスとの比較で驚きの結果に!(2/3)
- 筆者: 永田 恵一
トヨタ C-HR 実燃費テスト/高速道路編
まず、トヨタ C-HRハイブリッドで高速道路を走って最も印象的だったのは「非常に静かな車」と感じたことであった。
高速道路を普通に走っている際に聞こえてくるのは小さなロードノイズと風切り音がほとんどで、エンジン音はごく小さく、C-HRの静粛性の高さは遮音性に加えてもともと音を出さないという各部の精度の高さも好影響しているのではないだろうか。
加えて直進安定性も高く、手を添えているだけでビシッと真っすぐ走ることも印象深かった。
高速道路の本線合流や追い越し加速における瞬発力などの動力性能は、プリウスより車重が100kg重いことに対応して最終減速比を15%程度加速重視とすることで、プリウスには若干劣るもののミドルクラスSUVとして評価すれば十分に満足できるレベルを持っている。
トヨタ セーフティセンスPに付帯するアダプティブクルーズコントロールは、高速道路で試したところ運転の上手なドライバーのように加減速がスムースで、ドライバーの監視や構えは当然の如く必要であるが、かなりクルマを信頼して運転を任せることができる。加えて、3段階から選べる車間距離の設定も適切であった。
車線逸脱をドライバーへ警告して元の車線への復帰をサポートするレーンディパーチャーアラートも説明通りの効果を確認できたが、この機構はレーンキープのようにハンドル操作自体をサポートしてくれるものではない点は誤解のないよう覚えておきたい。
また、上級グレードのGにはドアミラーの死角となりやすい斜め後方を監視するブラインドスポットモニターが標準装備され、この機能はどのクルマでも同様ながら効果が高く、筆者は装着を大いに勧めたい(標準グレードのSにはブラインドスポットモニターの設定すらないということは歓迎できないが)。
高速道路での燃費は、これまで実施してきたSUVの燃費レポートでは最も良い“24.8km/L”を記録した。
今回は、競合するケースが多いであろうホンダ ヴェゼルハイブリッドとディーゼルエンジンのマツダ CX-3、そして共通部分も多いプリウス(いずれもFFのAT車)の実燃費も比較として以下に記載したい。
結果としては、プリウスの燃費は車重や空気抵抗なども関係して一歩抜きんでている。また、C-HRハイブリッドはヴェゼルハイブリッドに対しては軍配が挙がるものの、CX-3にはスピードや上り坂、向かい風、荷重といった負荷が増えた際に大きな負荷に強いディーゼルエンジンを搭載するCX-3が、高速道路の燃費でC-HRハイブリッドを逆転する可能性も十分あるかもしれない。
【高速道路での実燃費】
トヨタ C-HRハイブリッド/24.8km/L
ホンダ ヴェゼルハイブリッド/22.1km/L
マツダ CX-3/23.5km/L
トヨタ プリウス/28.3km/L
トヨタ C-HR 実燃費テスト/郊外路編
特に“格好良さ”と“走り”に力を入れて開発されたC-HRは、ドイツの世界一厳しいと言われるニュルブルクリンクサーキットやその周辺の公道を走り込んで開発テストしただけに、日本のワインディングロードを走ってもハンドリングや乗り心地はSUVというカテゴリーどころか乗用車として見ても高レベルな仕上がりであった。
まずハンドリングは、走行ラインの狙いやすさを評価するライントレース性やステアリングフィールにそれほど目立った良さはないものの、コーナーではジワジワと起こるコシのあるロールを伴いながら、安心感を保ちつつコーナーをクリアできてドライビングが楽しい。
乗り心地も、道路のジョイントや凹凸の形状によってときおり硬さを感じることもあるが、路面の大きな凹凸を通過する際も含めほとんどの場面で硬めながら不快さを感じないドイツ車的なしなやかな乗り心地であり、好感が持てる。ハンドリングと乗り心地の良さには、名門と呼ばれるドイツ・ザックス社製のショックアブソーバー(生産国はトルコ)を採用したことも大きく貢献しているに違いない。
また、ハイブリッドカーの弱点と言われていたブレーキを踏んだ際のフィーリングも、現行プリウスと同様に一般的なガソリンエンジン車に限りなく近い自然な感触となっている点も高く評価したい。
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