ホンダ インサイト 実燃費レビュー【vol.5 400-500km】(1/2)
- 筆者： 金子 浩久
- カメラマン：吉澤 憲治（編集部）
シートは正直である。
山中湖畔まで戻り、“道志みち”で都内に戻る。
道志みちは、20年以上前に、よく走った。それ以来だ。西湖や本栖湖でウインドサーフィンをして、帰り道の中央高速が渋滞している時に、迂回路として、道志みちを通って帰京していた。
夜だったから、景色をほとんど眼にすることができなかったけれど、こんなに緑が濃くって、自然が一杯のいいところを走っていることを初めて知った。コーナーも多彩で、走り甲斐がある。
幸いに交通量も少なかったから、いいペースで進むことができた。ここでも、インサイトのナチュラルな走行感覚から好印象を得ることができた。
反対に、ちょうど400kmを超えた辺りから、気になり始めてき たのが運転席のシートの掛け心地だ。
シートに身体を任せ続けることができず、寝返りを打つように、10分ぐらい経つと、背中を背もたれから離して座り直さなければならない。いいシートの場合は、ずっと シートに身体を委ね続けられるものなのだ。
また、もうひとつ、午前中には気にならなかったが、夕方に入って気になってきたのが、乗り心地の荒さだ。段差や舗装の切り替わるところで、タイヤがドタバタと振動し、フロアが揺れるのが実際以上に強く感じられてくる。疲れ始めたカラダには、キツい。
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モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』（１～４）、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る
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