ホンダ ヴェゼルハイブリッド 燃費レポート/永田恵一(1/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:永田恵一/オートックワン編集部
ホンダ ヴェゼルハイブリッド 燃費レポート/永田恵一
ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費計測へ出発の様子 ホンダ ヴェゼルハイブリッド 高速道路にて実燃費計測/湾岸道路にて ホンダ ヴェゼルハイブリッド 高速道路にて実燃費計測/高滝湖PA ホンダ ヴェゼルハイブリッド 高速道路にて実燃費計測/茂原長南インター ホンダ ヴェゼルハイブリッド 高速道路の燃費は「22.1km/L」 ホンダ ヴェゼルハイブリッド 郊外路にて実燃費計測/ワインディング走行イメージ・フロント ホンダ ヴェゼルハイブリッド 郊外路にて実燃費計測/ワインディング走行イメージ・リア ホンダ ヴェゼルハイブリッド 郊外路にて実燃費計測/袖ヶ浦フォレストレースウェイ ホンダ ヴェゼルハイブリッド 郊外路の実燃費は「21.6km/L」 ホンダ ヴェゼルハイブリッド 市街地にて実燃費計測/市街地走行イメージ・フロント ホンダ ヴェゼルハイブリッド 市街地にて実燃費計測/市街地走行イメージ・リア 画像ギャラリーはこちら

爆発的な受注を記録している「ヴェゼルハイブリッド」の“実燃費テスト”を敢行!

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/フロントイメージ
ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/フロントビューホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/リアビュー

「ホンダ ヴェゼル」は昨年開催された東京モーターショー2013で市販車が公開され、2013年12月20日に発売されたばかりの小型SUVである。

発売後約1ヶ月となる2014年1月31日時点での販売数は、月間目標台数「4,000台」の8倍以上となる「3万3,000台」の受注を記録するなど、販売は絶好調。

今回は、初期受注においてヴェゼル全体の「82%」と大多数を占めているハイブリッドモデルの実燃費を計測した。

ヴェゼルは、新型フィットから登場した新しいプラットフォームが採用されているものの、その各部はヴェゼルと新型フィットでは全く異なっているため、ヴェゼルと新型フィットとの関連性については特に無いと考えた方が良いだろう。

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/サイドイメージホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/エンジンルーム

ちなみに、ヴェゼルの全長は「4,295mm」と、日本で購入できる小型SUVとして頭に浮かぶ「日産 ジューク(全長 4,135mm)」、「プジョー 2008(同 4,160mm)」、「ルノー キャプチャー(同 4,125mm)」などのライバルに対しては若干大きめだ。

ではヴェゼルのサイズに最も近いSUVは、となると、ヴェゼルよりも若干車格が上となる「三菱 RVR(全長4,295mm×全幅1,770mm)」となることは、購入を検討する際には覚えておいた方が良いかもしれない。

ヴェゼルのラインナップは、今回テストした「ハイブリッド」モデルともうひとつ「1.5リッターガソリン」モデルの2種類が用意されている。トランスミッションは、ハイブリッドが「7速DCT」1.5リッターガソリンが「CVT」で、それぞれに「FF」と「4WD」が設定されている。

テストしたヴェゼルハイブリッドについて、ハイブリッドシステムは1.5リッターガソリンエンジン(フィットハイブリッドではなく、フィット1.5リッターガソリン車に搭載されている直噴タイプ/132ps)、モーター(29.5ps)、7速DCT、フィットハイブリッドと同じリチウムイオンバッテリー、以上から構成される1モータータイプのハイブリッドカーである。

モーターによるアシストをはじめ、EV走行、モーターを使った回生制動、エンジンを使った発電といった様々な走行モードを持ち、エンジンとモーターのパワーを合計したシステム出力は152psと、2リッターのガソリンエンジン並だ。

ハイブリッドシステムの補機類も、回生制動により得られる電気エネルギーを無駄なくバッテリーに戻すことに貢献する「電動サーボブレーキ」や、エアコンをエンジンの力ではなく電力で駆動しアイドリングストップ時間の延長やエンジンの負担を低減することで燃費向上に寄与する「電動エアコン」を搭載するなど、最先端のものとなっている。

結果、カタログに載っているJC08モード燃費は、最も優れているヴェゼルハイブリッドのベースグレードで「27.0km/L」を実現した。ちなみに、ヴェゼルハイブリッドのベースグレードは、フィットハイブリッドのベースグレードのような、いわゆる“燃費スペシャル”的なグレードと異なり、ごく普通のベースグレードである。

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費計測へ出発の様子

今回の実燃費テストでは、ヴェゼルハイブリッドの売れ筋グレードである「ヴェゼルハイブリッド X」(FF・235万円・JC08モード燃費26.0km/L)を起用。

テストは、2月6日(木)の午前9時に都心を出発し午後7時頃に帰着するというスケジュールで、次回レポートする「スズキ スイフトDJE(デュアルジェットエンジン)」と同時に行った。

天候は「晴れ のち 曇り」で、最高気温は6度と真冬の寒さとなる1日となった。道路状況は市街地の渋滞が少なめで、比較的恵まれた状況であった。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

ホンダ ヴェゼルハイブリッド 実燃費試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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