ホンダ 新型フィットハイブリッド 燃費レポート／永田恵一(5/5)

ホンダ 新型フィットハイブリッド 燃費レポート【総評】

ホンダ 新型フィットハイブリッドの総合燃費／26.1km/L

 トヨタ アクアの総合燃費／26.3km/L

新型フィットハイブリッドは、テストで常時26.0km/Lと低燃費を記録したことに加え、高い動力性能、上質さ、フィット最大の武器の1つである広い室内スペースに加え、オプションとなるが30km/h以下の速度域で作動する自動ブレーキを用意し、163万5,000円からという低価格（装備内容の関係で実質的には172万円のFパッケージからというのが実情にせよ）という文句の付けようがない商品性を持っていることを確認できた。

細かい改良ポイントは指摘したが、これらは新型フィットハイブリッドの魅力に比べれば些細なことであり、欲しいなら（納期の問題もあるが・・・）迷わず購入するといいだろう。

そして、避けられない「アクアとどちらを選ぶか？」ということにも触れておきたい。

燃費に関してはどちらも十分優秀であり、燃費の差はあまり考えなくていいだろう。そこで、それぞれの長所を挙げると、

 - 新型フィットハイブリッドの長所-

・価格の安さ

・室内スペースの圧倒的な広さ

・全体的に上質な仕上がり

・自動ブレーキの設定

 - トヨタ アクア-

・スポーティな運転感覚

・好みでスタイル

といった結果となり、“新型フィットハイブリッドを推奨”ということにならざるを得ない。

しかし、新型フィットハイブリッド登場後はアクアも強気なことは言っていられない状況に追い込まれているため、新型フィットハイブリッドを引き合いに出せば、定価は高くても値引きに代表される購入条件（総支払額）でフィットハイブリッド以上のものを提示してくることは大いに考えられる。

そのためこの2台は両車の見積もりを取り、「基本線はフィットハイブリッドだけど、条件と好みの折り合いが付くならアクアもアリ」といったスタンスで選べばいいだろう。

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