新型Gクラスに早くもAMG G63が追加、日本へは2018年秋導入か!?【ジュネーブショー2018】

キープコンセプトだが、現代的に進化したGクラス

メルセデスAMG GT 4ドアクーペが話題の中心だったジュネーブショー2018会場のダイムラーブース。一方、メルセデス・ベンツの新型Gクラスを取り囲む人達の方はもう少しのんびり。そのスタイリングやインテリアの雰囲気をじっくりとチェックしている感じで、車内に乗り込みたい人の列ができるほどだった。

全く新しいモデルなのに、どこからどう見ても歴史的なGクラスそのもの。フィアット500やミニなどと同じ路線といえばいえるけど、こちらはもっとオリジナルのデザインに忠実だ。ディテールに若干の丸みが持たされたりリング型のデイライトが備わるなどどことなく洗練されたような印象もないわけではないが、その姿はあくまでも徹底した箱型のタフなGクラス以外の何者でもない。ボディ・サイズは全長で53mm、全幅で121mmの拡大がアナウンスされ、「大きくなった……」と嘆く声を聞いたこともあったが、実車を前にしたらそれほど大きくなった感じがしない。考えてみたら先代はスペア・タイヤのカバーを入れて全長4725mm、横幅は1860mmでミラーまで入れたら2055mm。もともと小さくなんかないのだ。

>>約30年ぶりのフルモデルチェンジ!新型Gクラスをもっと見る【画像58枚】

インテリアは”最近のメルセデス風”にアップデートされた

新型Gクラスのインテリアは旧型とはガラッと変わり、水平基調の大きなメーター・クラスターが特徴的。あまりの列の長さに乗り込むのを諦めたのだが、上級モデルではここに12.3インチのモニターが、ふたつ並ぶ。その下にはエアコンの送風口に挟まれて、駆動周りの切替スイッチが3つ並んで配されている。大幅にモダナイズされているし洗練もされているが、相変わらず軟弱さのないタフなイメージは保たれているのが好ましい。

けれど、もっと好ましいのは中身の方だ。ラダー・フレームをキープしつつモノコックをアルミへと変更して170kgの軽量化に成功してること、サスペンションはフロントをダブルウィッシュボーンに変更しつつリアはリジッドをキープし、さらにトレーリングアームの数を増やしてパナールロッドを追加するなど、オンロードでの快適性とオフロード性能の双方をこれまで以上に高いものに仕立てあげた様子がうかがえること。マニアックな人が車体の下側を覗き込んでニヤニヤしていたけど、そう、Gクラスは日本的ないい方をするならあくまでも“ヨンク”であって欲しいわけで、“SUV”になって欲しくはない。それは世界共通の願いなのだと思う。

SUVにはならない、あくまでも4駆でありつづける

ちなみに展示されていた新型Gクラスは、1月のデトロイトでのワールド・プレミアのときにはなかった、ここジュネーヴで初公開のメルセデスAMG。こちらは従来の5.5リッターV8ツインターボから4リッターV8ツインターボへとダウンサイジングされ、585ps/86.7kgmと従来を上回るパワーとトルクを得ている。駆動はAMGパフォーマンス仕様の4マティック。当然ながらサスペンションやブレーキなども強化されているという。

AMG G63じゃなく、421ps/62.2kgmのG550でいいから早く試してみたい……と待ち遠しく思ってる人も多いことだろう。新型Gクラスはヨーロッパでは6月から受注開始、日本導入は秋以降になるのではないかと見られている。

[Text:嶋田 智之 Photo:ダイムラー]

メルセデス・ベンツ/Gクラス
メルセデス・ベンツ Gクラスカタログを見る
新車価格:
1,251万円1,803.2万円
中古価格:
330万円2,860万円
AMG/Gクラス
AMG Gクラスカタログを見る
新車価格:
2,007.5万円3,972.2万円
中古価格:
495万円2,430万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

メルセデス・ベンツ Gクラスの最新自動車ニュース/記事

メルセデス・ベンツのカタログ情報 メルセデス・ベンツ Gクラスのカタログ情報 メルセデス・ベンツの中古車検索 メルセデス・ベンツ Gクラスの中古車検索 メルセデス・ベンツの記事一覧 メルセデス・ベンツ Gクラスの記事一覧 メルセデス・ベンツのニュース一覧 メルセデス・ベンツ Gクラスのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる