パクリ? それともオマージュ!? まだまだ絶好調!上海で出会った「似てる」車たち【上海ショー2017】
- 筆者: 加藤 久美子
- カメラマン:Hiroto.Kato
■なんかどこかで見かけたような・・・??
一時期ほどの勢いはなくなった?とも言われているが、街中を走っている車はもちろん、今回の上海モーターショー2017でも、「なんかどこかで見かけたような??」という車がすごく多い。とくに、中国自動車メーカーの中でも、比較的新しいメーカーが、そのような「似てる」車を作る傾向が強いようだ。
もちろん、中国は世界の主要自動車メーカーとの合弁会社も多いので、既存メーカーの車両とプラットフォーム共有をしている車や、本家のモデルをそのまま中国ブランドで販売している例もある。こちらでは、上海モーターショーで来場者の注目を集めていた5台の「激似」モデルを紹介する。
■「日産 リーフ」に激似なのは当たり前・・・「ヴェヌーシア e30」
先に謝っておくが、こちらは”パクリ”ではなく、中身は本物の「日産 リーフ」。東風汽車と日産自動車との合弁会社東風日産が2010年から展開するヴェヌーシア ブランドで「ヴェヌーシアe30」として販売されている。さすがにここまでそっくりのパクリ車はたとえ中国車であっても、許されないはず。
なお、今年2月、東風日産の一ブランドであったヴェヌーシアは独立し、新会社「東風啓辰」を設立。中国は今、空前の電気自動車ブームらしく、日産リーフのように高品質で実績のあるEVは、中国での人気も高いのだ。
■これが話題の”なんちゃって”ポルシェ マカンだぁ!「ZOTYE SR9」
パクリメーカーとしておなじみの中国ZOTYE(ゾタイ)オートが生産・販売するSUV「SR9」である。
全長4744×全幅1929×全高1647mm、ホイールベース2850mmのFF車で5MTと6DCTをラインナップする。本家のポルシェ・マカンは全長4680×全幅1923×全高1625 mmなので、SR9より少し小さいが、見た目のサイズ感はほぼ同じ。
ZOTYE社は上海モーターショー2017にピンクのド派手なSR9を出展すると発表していた(ドイツ・ポルシェ社が大激怒した、という噂もあり?)が、実際、会場に展示されていたのはスタンダードなブルーのボディだった。いずれにせよ、本家と見比べてみても、かなり似ているのが良くわかる。
ちなみにSR9に搭載されるエンジンは全車、三菱製2.0リッターターボ(4G63T)で、こちらは本物の三菱製(笑)。
■もはやこれはパクリじゃなく「レンジローバー イヴォーク」へのオマージュだ!? 「LANDWIND X7」
もはや「LANDWIND」なる車名から堂々とし過ぎていてすごい。LANDWINDのブースには、数多くのX7がこれでもか!といわんばかりに展示されていた。ここまでくるとパクリではなく、レンジローバーへのオマージュとして考えるべきかもしれない。
X7は2014年の広州モーターショーで発表されたSUVで、今回紹介する5車の中で、もっとも「本家」に似せてある車、つまり見た目はほぼ完コピといえるデザインだ。パクリ系中国車のネタでは頻繁に紹介される車でもある。
全体のシルエットはもちろんのこと、特にフロントグリル周りからLANDWINDのロゴ、ライトの造形、リヤビューの印象も極めてレンジローバーに近い。価格は約22000ドルで、本家レンジローバー・イヴォークが62,000ドルの約1/3の価格で買えてしまう。
ちなみに、LandWindは2つの主要な中国メーカー、江陵モーターと長安自動車の合弁事業で誕生したブランド。生粋の中国メーカーなのである。
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