日本版コンシューマレポート -三菱 RVR ユーザー試乗レビュー-(6/8)
- 筆者: 桃田 健史
新型RVRのユーザー評価・レビュー/ドライビング
まず最初にお断りしておきたい。
本企画のなかで最も採点が難しいのが、運転中の感想だ。ユーザーコメントのなかにもあったが、営業マンが同乗して脇からあれやこれやと営業トークをして、しかもディーラー店舗周辺をチョロっと走るだけ。
そんな状況で、エンジンだの、トランスミッションだの、ハンドリングだの、乗り心地だのと言われても、同条件なら自動車評論家ですら「的確な回答」は出来ない。
当然、一般ユーザーが「新車、ぶっつけ本番で短時間の初乗り」で得られる情報は限られている。結果として、各人の意見にはかなりの偏りが生まれる。しかし、それでも良いのだ。
静止状態で見ている「造形物」としての車と、ちょっとでも自分自身で動かした「移動体」としての車とでは、印象は大違いである。こうした前提の下、「RVR」のドライブについて、ユーザー評価を見てみる。
まず、試乗車がFFかAWD、または両方と分かれている。FFの場合、「セダンっぽく軽い感じでスッキリと走る」という種のコメントが多い。
AWDでは車重増に対してズッシリとした走りのイメージを持たれている。走り全体としては、各種別で高評価。筆者の試乗体験では、近年の三菱車のなかでは走りのバランス感が最も高い。
ハンドリングの上質さ、路面からの突き上げに「角がなく(=滑らか)」、ステアリングへのエンジン/トランスミッションからの振動もほとんどない。
ユーザーコメントのなかに、遮音性の低さや停止時の振動を指摘する声があったが、近年の三菱車のなかでは、このレベルはかなり高い、というのが現実だ。
また最も評価が分かれたのが、エンジンの加速感だ。1.8リッターで「加速の伸び感が足りない」という声があった。こうした加速感イメージは、三菱の開発陣も十分に認識している。
車格、燃費、車のイメージなどを総合的に考慮した「落としどころ」が、この加速感。フロントマスクから受ける強烈なスポーティイメージからすると、「やや加速感不足」と言われるのだと思うが、「エコなイメージでスポーティっぽく楽しむ」という「RVR」の商品コンセプトを考えると、「この加速感は妥当」だと判断したい。
また、後進の際の視界性について、やや評価が低かったことを付け加えておきたい。
新型RVR/ドライビングに関するユーザーコメント
・停止時の静かさは抜群だが、走行時のエンジン音の防音性はもう少し改善出来ると思います (もぐりんさん 東京都)
・平地は軽快、上り坂はやや苦しい。というか少しきちんとアクセルを踏まないといけない印象。静寂性はよい (匿名 東京都)
・FFはさすが柔らかく感じ、少し不安な感じがしたが、4WDは、しっかりしていてロールも思っていたより少なく安心して、カーブを曲がることができた (NGGAさん 神奈川県)
・スタートからのトルク感がない。スピードに乗るまでが、今一 (ツカモトさん 愛知県)
・可もなく不可もなくという感じでした (ヨシハシさん 大阪府)
・小回りが効いて女性でも運転しやすい (フジモトさん 福島県)
・値段からみてかなりいいと思う。気持ちいい (イマイさん 長野県)
・ちょっとハンドルが軽い気もするが、まあ走りも普通といったところ。特に突出した特徴は感じなかったが、長く乗るにはかえって疲れなくていいのかも (コバヤシさん 岡山県)
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