三菱パジェロ 新型クリーンディーゼル 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
悠々と余裕を持ってクルージングする使い方が似合う
パジェロ クリーンディーゼルのアクセルを踏んだ瞬間、70%の比率で売れる理由が理解できた。
わずか2,000回転で、レクサスLS460に迫る45.0kg-mの最大トルクを発揮するから、発進直後でもきわめて力強い。ガソリンエンジン車とは異質の加速感覚で、一種の「快感」と表現できるだろう。軽くアクセルを踏み、トルクが盛り上がると何だか楽しい気分になってくる。
そこで試しにアクセルを深く踏み続けてみた。2000回転を超えると、さらに加速の上昇が力強くなって3900回転前後でシフトアップする。
ただし、最高出力の190馬力は3500回転で発揮されるため、4000回転近くまで回しても意味がない。この回転域に入るとエンジンも唸り声を上げ、「無茶な運転をするんじゃないよ!」とパジェロに叱られている気分になった。
そこでアクセル開度を20~35%程度に抑えてみる。タコメーターの針は1800~3000回転付近を上下しながら、5速ATが必要に応じてシフトアップしていく。
この回転域はとても滑らかで気持ち良い。
ゴロゴロしたディーゼルエンジン特有のノイズは耳に入るが、不快には感じない。かつてのスバル車で聞かれた水平対向エンジンの「ボクサーサウンド」みたいなもので、ディーゼルの気分を盛り上げる。
運転していて気付いたのは、ディーゼルエンジンの特性と、パジェロというクルマの性格が互いにマッチしていることだ。パジェロはオフロードSUVで、悪路をジワジワと進むクルマ。RVRのような軽快なハンドリングを楽しむSUVではない。舗装路においても、パジェロは悠々と余裕を持ってクルージングする使い方が似合う。
このような走行シーンで、ディーゼルエンジンはとても快適だ。
高速道路の巡航では2000回転を下まわるが、駆動力は十分。そして登坂路に差し掛かっても、軽くアクセルを踏み増せば、ATのキックダウンは行われずに駆動力を高める。
トルクコンバーターの働きもあってエンジン回転が少し上昇し、沸き上がるトルクで車速の低下を抑えるわけだ。登降坂のあるルートでも、一定の速度を保ちながら、穏やかに、しかも力強く走り続けられる。
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