三菱 ランサーエボリューションVII GTA 試乗レポート

誰もが楽しめる高性能4WDスポーツ。

エボリューション登場から約10年。初のATモデルがデビューした。三菱では最初の世代がATを欲しくなる年代にさしかかったことを受けての登場という。

ATはギャランVR-4用の5速をエボリューション用にアレンジしたもの。またエンジンも280ps/39kgmから272ps/35kgmに落とされているが、特性そのものはMT用を踏襲したパワー/トルクカーブとなっている。

注目のATはシフトレバーを左ゲートに入れ、前に押すとシフトアップ、引くとダウンで、マニュアル感覚を大切にするために自動シフトは制限される。また、ステアリングのスポーク部分にも大型スイッチがあって、ここでもシフト操作ができる。ただ、スイッチが大きく誤操作しやすい欠点がある。ギアレシオはステップ比も合っており、これまでの4速ATで感じた不満はほぼ解消できる。これからはトルコンATは5速が当たり前になっていくだろう。

乗り心地は予想以上に突き上げが強めでゴロゴロ感もある。しかし、GSRのような鋭角的なものとは明らかに違っており、ロードノイズも抑えられている。このことからもGT-Aが狙っている紳士のエボⅦの意図が読み取れる。

すでに予約が殺到しているらしく、予定の2000台はすぐになくなってしまいそうな勢いだ。