三菱 eKワゴン・eKカスタム 2014年改良モデル 試乗レポート/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
ただし、今までのモデルでは発進した後も流れについていけないというか、ついていこうとするとアクセルを踏み過ぎになる感じがあったが、そのあたりがやや改善されている。この部分では、確実に走りが良くなっている。
そして、アクセルを踏み込んだときの反応も良くなっているようで、自然と加速に乗っていける。
メーターには充電を知らせるインジケーターが新たに付加
燃費について実感は得られかったものの、走行中にアクセルペダルから足を離せば、インパネ内にインジケーターが点灯してアシストバッテリーに充電していることを知らせる。
燃費の向上を実感として得るのは難しいが、こうしたインジケーターの表示は確実な燃費の向上を知らせてくれるものである。
eKワゴン・eKカスタムの自然吸気エンジンの搭載車にはオートストップ&ゴー(アイドリングストップ機構)が装備されている。これには改善の余地があった。
eKワゴン・eKカスタムだけの問題ではなく、多くの日本車に共通することだがエンジンが停止した後、簡単にエンジンをかけすぎるのだ。ブレーキペダルを緩めたときにかかるのは仕方ないが、ステアリングを動かしたりシフトレバーを動かしたり、ブレーキペダルを踏み込んだりすると、簡単にがかかってしまう。
少しでも長くエンジンが停止するような設定にして欲しい。
足回りについては、快適な乗り心地というかかなり柔らかめの足回りとされている。
快適といえば確かにその通りで、軽自動車では妙に硬めの乗り心地のクルマがあったりするから、eKワゴン/eKカスタムの走りがそれなりに快適なのは間違いない。
ただ、個人的な好みで言うと何とも柔らかすぎる印象だった。軽自動車のハイトワゴンは、全高が高い分だけロールが大きめに出るから、より安定感の高い足回りがあったほうが良い。その意味でもう少し硬めの足回りが欲しいと思った。
安定感という意味では、フロントスタビライザーや横滑り防止装置も装着して欲しいところ。
eKワゴン/eKカスタムではターボ仕様のエンジンを搭載したeKカスタムのTにだけセットでオプション設定されていて、今回改良を受けた自然吸気エンジンの搭載車には設定がない。早めの設定が望まれる。
さらにいえば、安全装備の追突軽減ブレーキも早期の設定が望まれるところ。
ほかのメーカーでは軽自動車でも常識的な装備になりつつあり、NMKV製のモデルだけが設定が遅れている。今回の改良で一定の向上を見たeKワゴン・eKカスタムだが、まだまだ頑張るべき余地は残っている。さらに良いクルマにして欲しい。
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