MINI 新型ミニクロスオーバー 海外試乗レポート/九島辰也(3/3)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
もしかしたら、クロスオーバー+ディーゼルが・・・
では、パワートレーンはどうなったのか。
じつは今回、エンジンの変更はほとんどない。というか、パワーではなく、二酸化炭素の排出量軽減と省燃費の向上がメインとなった。よって、1.6リッター直4ターボが、ハッチバックのように1.5リッター直3になったりはしない。
今回の改善は近々施行されるユーロ6対策というのが課題となった。要するにガソリンエンジンもディーゼルエンジンもその部分に手が入ったわけだ。ただ、おもしろいことにクーパーSでは最高出力が5kwだけ上がっている。つまり、クーパーSはパワーアップと省燃費を同時に行ったことになる。なんという都合のよさだろう。エンジンのマッピングを変更したうえでの産物ともいえそうだ。
といった変更内容なので、ステアリングを握って走り回ってもその違いを体感するのは難しい。
試乗会と言えども、およそ一年振りに握ったクロスオーバーのステアリングを左右に動かし、ミニらしい走りを楽しんだというのが本当のところである。ハッチバックとはだいぶ違うサイズなのだが、ちゃんと“ミニしている”から不思議だ。排ガス対策を行ってもどこか鈍くなったりしていないのは明言しておこう。試乗車はクーパーS。かつてクーパーを足にしていた身では十分すぎるパワーである。
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