メルセデス・ベンツ 新型Sクラスクーペ(S 550 4MATIC・S 65 AMG)試乗レポート/河口まなぶ(2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:茂呂幸正
S550でも十分な性能だが、S65 AMGではさらに優雅な世界が待っている
Sクラスクーペのドライブトレーンは3種類。
もっともベーシックな「S550 4MATIC」には最高出力455ps/最大トルク71.3kg・mを発生する4.7リッターのV8ツインターボが与えられる。そして残りの2種類はAMGモデルで、「S63 AMG 4MATIC」には最高出力585ps/最大トルク91.8kg・mを発生する5.5リッター V8ツインターボが与えられる。
そして最高峰モデルである「S65 AMG」は、最高出力630ps/最大トルク102kg・mを発生する6.0リッターのV12ツインターボが搭載される。
数値で見てもわかるように、すでにS550で十分な性能が与えられている。そんなS550はとても優雅な印象で、実に滑らかな乗り味走り味と、イザとなれば圧倒的な速さを披露できるだけのバランスに優れた高い実力を持っているといえる。
だからS550もはや十分以上の存在であることは間違いないのだが、最高峰のS65 AMGに乗るとさらに優雅な世界を味合うことができるわけだ。
その乗り心地は「魔法の絨毯」のよう
S65 AMGは最高峰モデルだけに“超”上質であることは間違いない。が、エンジンをかけるとバラバラと最近のトレンドともいえる炸裂音系のエギゾーストを採用しているとわかる。やはり最近はスポーティなサウンドを作り込むのが恒例で、S65 AMGもその例に漏れない演出がなされているわけだ。
しかし、走り出すとさすが頂点の中の頂点。まさに「雲の上を歩いている」かのような、「魔法の絨毯」に乗っているかのような、極めて洗練された乗り心地を堪能することができる。
最近のハイパフォーマンスモデルは、ボタンひとつで走りや乗り味を可変できる電子制御が用意されており、それはこのSクラスクーペでも同様。ボタンひとつでエンジンのレスポンス、シフト・スケジュール、ステアリングの操舵力、サスペンションの減衰力、車両制御安定性装置の効き具合などを可変させてくれる。
このS65でも当然、その変化を味わうことは可能で、スポーツおよびスポーツプラス・モードにすると相当にスポーツマインドを刺激する走りを披露してくれる。
特にSクラスクーペの場合、普段は実に優雅で滑らかな乗り味と溢れる力を活かした豊かな走り味が特徴だが、それがボタンひとつでスポーツカーをも圧倒する乗り物になる。滑らかな乗り味にはダイレクトなフィーリングが生まれ、豊かな走り味には官能的な刺激が加わる。
事実、この時の加速力は圧倒的で、2トンをゆうに超えるこの大きなクーペモデルのボディサイズを全く感じさせないくらい軽々と動かしてしまうのだ。
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