新型Sクラスは超最先端技術の塊! 大型ディスプレイやAR技術などを搭載した先進装備を写真でチェック
- 筆者: MOTA編集部
8年ぶりの全面改修で近未来車のような先進技術を搭載したメルセデス・ベンツ 新型Sクラス。目の前のに広がるヘッドアップディスプレイにはナビ情報が現実世界と重なって映し出され、車の設定やコントロールは物理スイッチではなく、センターコンソールの大型ディスプレイで行う。そのほか多数搭載された先進技術を紹介する。
基本性能の確かな底上げの上にこそ成り立つ先進性
メルセデス・ベンツ Sクラスと言えば、メルセデス・ベンツの技術力を象徴するフラッグシップモデル。2021年1月に日本発売された7代目となる新型Sクラスは、8年ぶりに全面改修が施された注目モデルとなっている。
今回のフルモデルチェンジの目玉は、AR技術を採用したヘッドアップディスプレイや、大型のメインディスプレイなどの先進装備だが、車の基本となる走行性能についても、メルセデス・ベンツが作り込んだだけに大幅な進化を遂げている。
SF映画に出てくるような先進の装備
今回のSクラスにはさまざまな先進の装備が搭載されているが、乗り込んだ時にパッと目につくのが、センターコンソールの半分以上を覆うほぼ正方形の大型ディスプレイだろう。
新型Sクラスはディスプレイ自体がセンターコンソールと一体になった印象だ。
センターコンソールと並んで今回の目玉とも言えるのが、AR技術を搭載した大型のヘッドアップディスプレイだ。ドライバーの視点から10m先となる位置に、現実と重ね合わせてナビ情報などを表示。まさにSF映画で見たような光景が目の前に広がる。
夜間の車内照明も近未来的だ。色もユーザーの好みでさまざまに変更することができる。
このライトはただの演出ではなく、走行中に自動ブレーキが作動した際などに警告として赤色になるなど、車の状態を視覚的にドライバーに伝える役割も担っている。
パワートレインやハンドルも先進的
搭載されているエンジンは、435PSを発生する3L直列6気筒ガソリンターボエンジンと、3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンの2種類。
特にガソリンエンジンには最高出力22PSを発生するモーターが搭載され、よりスムーズな走行性能を実現するとともに、燃費の向上も図られている。
駆動方式は全車四輪駆動とし、より安定した走りを実現。さらに、ハンドル操作に応じて後輪の向きが変わる「リア・アクスルステアリング」を採用することで、最小回転半径は5.5mとひとクラス小さいサイズのEクラスと同等の水準を実現した。
シンプルになったからこそ光るスリーポインテッドスター
外観は凹凸を極限まで減らすことでよりシンプルなものとなり、前面投影面積(車を真正面から見た時の面積)が大きくなったにも関わらず、空力性能を示すCd値は0.22(小さいほど空気抵抗が少ない)という世界トップクラスの水準となっている。参考までに省燃費性を売りにしているプリウスのCd値は0.24程度だ。
余計な突起物を排除して流れる様なボディデザインとなったことで、スリーポインテッドスター(メルセデス・ベンツのロゴマーク)がより輝きを放っている。
格納式ドアハンドルは、普段はドアと同じ面に格納されていて、キーを持った人が近づくと自動的に出てくる仕組みだ。走行中には格納されるこのドアハンドルのデザインは、単なる近未来的演出ではなく、空気抵抗を減らすことで、省燃費性と静粛性を向上させるという機能性を持ったデザインとなっている。
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