メルセデス・ベンツ G63 AMG 6x6[6輪駆動] 試乗レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二・メルセデスベンツ ジャパン
見上げるのも大変な岩場の傾斜路を、悠々と登る!
それからG63 AMG 6×6は、乗用車では世界で初めて『タイヤ空気圧調整システム』が採用された。運転席の頭上にそなえられたトグルスイッチにて、6輪すべてのタイヤの空気圧がワンタッチでぽちっと調整することが出来るモノ。悪路を走行する際にタイヤ空気圧を極端に減圧して設置面を増やすことが、指一本で可能となった。しかもその減圧スピードがものすんごい速いんである。
今回の試乗では見上げるのも首が痛くなるような斜度のヒルクライムを同乗で体験させていただいたが、その走行に必要な空気圧0.5バールに達するまでわずか20秒。目の前にそびえ立つオフロードに気持ちが勇んでも、待つ煩わしさを感じないスピードだ。
そうして挑んだG63 AMG 6×6のヒルクライムだが、3,850kgの巨体が雨で表面を濡らした、みるからにグリップの低そうな岩肌を、まるで六輪それぞれがうねうねと足を動かす芋虫みたいにぴったりとトレッドを張り付かせて、悠々と登ってゆくのは圧巻だった。それを押し出すのは760Nmのゴン太トルク。実にパワフル。
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このうえなくラグジュアリーな室内はワイルドな外観とは真逆な世界観
乗り込む前、外からそれを見ているのは末恐ろしいというかなんというか、ある種巨神兵に駆け上がる王蟲(オーム)のごとき不気味さをも醸しているのだが、実際に助手席に座って坂を登って見れば『へ~、それがどうしたの』と思わせるくらいに車内の快適性が守られているのが驚異。その辺さすがメルセデス・ベンツ、しかもAMGの世界観だ。
オフローダーとしての走破性能の高さはもとより、ドアを開ければそこには驚くほどラグジュアリーな空間が繰り広げられている。そのリッチさが快適性に高い貢献をしているのは言うまでもない。ドライバー、もしくはパッセンジャーが手を触れるあらゆる場所は丁寧に本革にくるまれていて、これほどの本気オフローダーでも脚を揃えてシートに滑り込みたくなるような、レディな気分にさせてくれるのだから、そのミスマッチにはもはや、モードの薫りさえ漂う。
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