[試乗]世界一厳しい日本のディーゼル排ガス規制に適合/メルセデス・ベンツ Cクラス「C220d」ミニ試乗レポート(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
VW問題に注目が集まる中、メルセデスはディーゼルモデルを予定通り発表
フォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジンが、排出ガス規制をクリアする時に不正なソフトウェアを使ったとされる問題は、連日のように報道されている。
この状況の中でメルセデス・ベンツ Cクラスが、クリーンディーゼルターボを搭載する「C220d」を発表した(発売は10月の予定)。
Cクラスに新たに搭載されるディーゼルエンジンは、直列4気筒の2.2リッター。サイズが異なる2基のターボチャージャーを装着し、幅広い回転域で十分な動力性能を確保する。
動植物に有害な窒素酸化物(NOx)の低減には尿素SCRを使う。AdBlue(アドブルー)と呼ばれる尿素の水溶液を噴射して化学反応を誘発させ、窒素と水に還元することで窒素酸化物を低減する。
尿素SCRを補充するタイプだが、ほとんど手間いらず
ちなみにディーゼルの窒素酸化物を低減させる後処理装置には、NOx吸蔵触媒もある。この方式は尿素水溶液を貯蔵するタンク、噴射機能などを不要とする代わりに、NOxを吸蔵する触媒の耐久性や燃費性能に克服すべき課題があるとされてきた。尿素SCRはシステムが複雑になり、トラックなどの大排気量ディーゼルエンジン搭載車に多く採用されている。
メルセデスベンツの乗用車に見られる尿素水溶液の取り扱いは、以前はタンクを荷室床下に設置して注入したが、今はスマートになった。C220dでは軽油の給油口の左脇に、尿素水溶液の注入口を設けている。尿素水溶液のタンク容量は24.5リッターで、1000km走行当たりの消費量は1リッターだから、注入する機会はさほど多くない。しかも購入後3年間はメルセデスベンツ・ケアによって無料になり、購入した時の価格はディーラーによると1リッター当たり254円とのこと。1000kmでこの金額なら経済的な負担は小さそうだ。
[発表当日に緊急試乗してみた!・・・次ページへ続く]
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