【試乗】メルセデス・ベンツ 新型 Bクラス(2015年マイナーチェンジモデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
B180とB250、動力性能の違いは
B180の動力性能は、ノーマルエンジンでいえば2リッタークラスだが、実用回転域の駆動力に余裕がある。4000回転を超えた領域の吹き上がりも活発だ。7速ATの併用で、加速力は十分と感じられる。
B250 4マチック スポーツが搭載する2リッターのターボは、動力性能がノーマルエンジンの3.5リッター並みとあって、加速力も低回転域から余裕タップリ。アクセルペダルを軽く踏み増しただけで、駆動力が即座に沸き上がって機敏に加速できる。高速道路を使って長距離を移動する機会の多いユーザーにはピッタリだろう。
しかもJC08モード燃費は14.3km/L。1.6リッターターボのB180が16.7km/Lだから、大人しく走れば燃料の消費量はあまり増えない。必要な時だけ高い出力を発揮できるので効率が良い。
日本車からの乗換えでも違和感は少ない
走行安定性は、全高が1545mmに達することを考えれば良好だ。ボディがワイドなこともあって踏ん張り感があり、特に直進安定性が優れている。機敏に曲がるタイプではなく、Cクラスなどに比べると操舵感は緩いが、日本車から乗り替えると馴染みやすい。
B250 4マチック スポーツは、4WDを搭載するので駆動力の伝達効率も高まる。コーナリングの後半で加速する場面でも、旋回の内側に位置する前輪が空転する状態に陥りにくい。タイヤサイズがB180の16インチから18インチに拡大されることもあり、車両を4輪でしっかりと前に押し出す。
[乗り心地の評価は人によって異なる場合も・・・次ページへ続く]
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