【試乗】メルセデス・ベンツ 新型 Bクラス(2015年マイナーチェンジモデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志
乗り心地の評価は人によって分かれる場合も
運転していて気になったのが乗り心地だ。16インチタイヤのB180を含めて、メルセデス・ベンツ車の中では硬めに感じた。Bクラスは立体駐車場の利用性を考えて全高を1545mmに抑えたから、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も全車が105mmと低い。路面の段差などで下まわりを擦らないように注意する必要があるが、サスペンションの伸縮性という点で乗り心地にも影響を与えている。
その一方で、バタバタした粗さは伝えにくい。ボディを入念に造り込み、サスペンションなどの取り付け剛性も高めた効果だ。
このあたりは日本車のミニバンなどとは対照的だろう。日本車の場合、サスペンションは全般的に柔らかめだが、路上の少し大きな段差を乗り越えたりした時などは、底突き感というか、やや不快なショックを伝えやすい。だから日本車のミニバンなどに乗り慣れたユーザーがBクラスを運転した時、硬いと感じるか、それとも重厚だと思うのか。そこは人によって評価が分かれると思う。
これぞ、日本人のためのメルセデス
価格はB180が307万円、B250 4マチック スポーツは490万円になる。一般的な選択はB180だろう。AクラスのA180に15万円を加えると、広い居住空間と荷室が得られる。このB180を選び、衝突回避の支援機能をセットにした「レーダーセーフティパッケージ」(19万5400円)、LEDヘッドランプなどをセットにした「ベーシックパッケージ」(30万円)を必要に応じて加えるのが良い。
メルセデス・ベンツ Bクラスは、AクラスとCクラスの間に挟まれ、一見するとインパクトが弱く感じられるが、試乗してみれば空間効率も高くて実用的だ。ボディサイズも手ごろで、ファミリー層を中心としたユーザーの生活や国産車からの代替え需要などをしっかり見据えた、日本人のためのメルセデス・ベンツといえるかも知れない。
[レポート:渡辺陽一郎]
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メルセデス・ベンツ Bクラス「B180」[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4400x1785x1545mm/ホイールベース:2700mm/乗車定員:5名/車両重量:1450kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列4気筒 ターボチャージャー付 DOHC ガソリン直噴エンジン/総排気量:1595cc/最高出力:122ps(90kW)/5000rpm/最大トルク:20.4kg-m(200N・m)/1250-4000rpm/トランスミッション:7速オートマチックトランスミッション(7G-DCT)/燃料消費率:16.7km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/55R16/メーカー希望小売価格:3,070,000円[消費税込み]
※試乗・撮影車(ボディカラー:マウンテングレー)には「レーダーセーフティパッケージ」(195,400円)/「ベーシックパッケージプラス」(500,000円)/「メタリックペイント」(64,800円)等のオプションパッケージを装着
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