マツダ 新型ロードスター(ND)試乗レポート/五味康隆(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:マツダ株式会社
原点回帰「ライトウェイトスポーツ」の追求
すでにスタイルは昨年9月4日に明らかになっているのでおさらいだが、4代目(ND)の特徴は、原点回帰と表現できる「ライトウェイトスポーツ」の追求。ロードスターに限った話ではなく、世の中のモデルのほぼ全てが衝突安全と室内の広さを求めて大型化の進化を辿っている。そのなかで4代目(ND)は、ロードスターが世界で受け入れられた要素を改めて純度高く追求しなおしてきたわけだ。
細かく言えば、歴代モデルで最も短い3915mmの全長が特徴だが、ただ小さくなったわけではない。歴代モデル最大となる1730mmの全幅が備わるうえに、アッパーグリルが廃止されるほど低く抑えられたボンネットラインやフェンダーの盛り上がりデザインが備わり、その見た目は歴代モデル最大の力強さと存在感が示されている。言うなれば、運動性能や見た目のカッコ良さは高めつつ、扱い易くしてきた。さらなる特徴は軽量化。トランクやフロントフェンダーそしてボンネットをアルミで造るなど徹底して軽さを追求。結果、1000kgまで車両重量を絞ることができた。それらの進化は、肉体改造に成功したアスリート的要素が強く、走りへの期待は自然と高まっていたわけだ。
それは身体にピタッとフィットしたアンダーウェアを来て運動する感覚に似ている。座った瞬間こそ身体をギュッと締め付けられて身が引き締まる感覚を得るが、走り出すと不思議と着ているというより身体と一体化する感覚があり心地よくなる。しかも身体への高い密着性により各種インフォメーションが鮮明。その結果、クルマの四隅にまで意識が行き届く感覚を手に出来るのだと直感。
四隅にまで意識が行き届く…このような性能はカタログにも乗せられなければ、数値ではかることすら出来ない感覚的なもの。しかし、マツダはロードスターを仕上げる上で、実走行テストにこだわり、この感覚的要素を煮詰めてきたのだろう。当日は、伊豆の修善寺にあるサイクルスポーツセンターを貸し切ってのテスト走行だが、スポーツカーにとっては手強い豪雨。そんな環境だったが、タイヤが若干滑る位のペースで走ろうが、一切の不安感がないばかりか、楽しさに包まれたのが素晴らしい。
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