[試乗]マツダ 新型 デミオ・CX-3、二度目の一部改良は中身の充実で勝負する(3/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田淳・茂呂幸正
2015年のデビュー以来、早くも2度目の一部改良を実施したCX-3
さぁ続いて2台目。新しいCX-3に行ってみましょう。
>>[画像100枚超!]マツダ 新型 デミオ・CX-3(2016年10月一部改良モデル) フォトギャラリー
CX-3はデミオをベースに開発されたクロスオーバーSUVなので、デミオに搭載しているもの、また新たに搭載されたものは基本的に”全部入り”と考えてもらっていいのですが、今回の改良ではさらにCX-3専用のファインチューンが施されています。
これまでも2015年のデビューからわずか10か月後の2015年12月に、リアの突き上げが大きいという声に対し乗り心地の改善を行い、続いてステアリングの手応え感を改善し・・・と早くも一部改良を加えているCX-3。
今回2016年11月、マツダが2度目の改良でCX-3へ新たに施したのは、ロアアームブッシュのファインチューンです。
より自然に動き、かつ乗り心地も改善された
リアの新型ブッシュは、前後の入力を吸収し、インパクトショック(突き上げ感)を低減するような特性を持つものに。
フロントの新型ブッシュはスムーズにフロントを沈み込ませて、自然なダイアゴナルロール(外輪が沈み込んで対角のリアが上がる状態)を実現するものに・・・とそれぞれ変更されました。
要は自然なクルマの動きとともに、乗り心地も改善したということ。ドライバーはより気持ちよく運転できて、同乗者はより快適にドライブを楽しめるという、後部座席にも人を乗せる機会が多いであろう、クロスオーバーSUVという性格を考えてのブラッシュアップは、さすがカーライフを心得ているなという感じがします。
パワーシートのメモリー機構にヘッドアップディスプレイの角度調整も加わった
そして新型CX-3には、シートメモリー機能付きの10ウェイパワーシートの追加装備も行われました。これのスゴイところは、前後スライド量、リクライニング量、シートリフト量、シートチルト量に加えて、アクティブドライビングディスプレイ(ヘッドアップディスプレイ)の設定まで記憶しているということ。ちゃんとそこまで変えてくれるとすっごく便利ですよね。これ、イチイチ合わせるのかなり面倒なポイントですから。
というわけで、快適性と共に、シートの座り心地も若干変わりまして、全体的に乗り心地はかなり快適になったと言っていいと思います。ハンドリングもすこぶる爽快で、ちょっと車高の高いクルマに乗っている感覚なんて、まるでないくらいですからね。
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