マツダ デミオEV(電気自動車) 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
EVにも「運転の楽しさ」を追求するのがマツダらしい
早速、デミオEVに試乗してみた。
デミオEVが搭載するモーターの最高出力は75kW(102馬力)、最大トルクは150N・m(15.3kgf-m)。
リーフの80kW(109馬力)/280N・m(28.6kgf-m)に比べると性能は大人しいが、車両重量も340kg軽い1180kgだ。力不足は感じない。軽くアクセルを踏むだけで相応の加速力が得られ、モーター駆動とあって速度を滑らかに上昇させる。もちろんノイズも少ない。
気になるのは、先に触れた「高回転域の吹け上がり」だが、停止状態でアクセルを踏み込むと直線的に速度が高まっていく。「今まで試乗したEVでは、このあたりで速度の上昇が鈍るぞ」と感じる領域に達しても、さらに速度が伸びてゆくのだ。これにはちょっと感動した。
モーターの特性が切り替わるのは時速70~80km。日常的に頻繁に使う速度域ではないが、高速道路に進入する時などでは効果を発揮するだろう。
ちなみに、デミオEVの0~100km加速は10.8秒。比較対象として、デミオ13スカイアクティブは13.4秒だ。10.8秒は驚くほどの値ではないが、実用的にもメリットがあり、運転する楽しさを味わえる値だ。
冷静に考えれば、アクセルペダルをベタ踏みして「オオッ、高回転域の吹け上がりが鋭いっ!」などと喜ぶのは、EVの世界観に照らし合わせればナンセンスだと思う。なるべく負荷を与えず穏やかに走り、電力の消費量を抑えるのがEV本来の使い方だ。
しかし、それでもなお、走る楽しさにこだわるのがマツダなのだろう。通常は穏やかに走り、稀にアクセルを踏み込んでガソリンエンジン的な吹け上がりを思い出す。こんな風に書いてしまうと一抹の寂しさを覚えるが、EV時代の運転の楽しさは、このあたりに落とし込まれるのかも知れない。
デミオEVを試乗しながら、「エンジンを味わえるのも今のうち。ロードスターでも乗ってみるか・・・」などと自嘲的なことを考えた。
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