マツダ CX-5 試乗レポート/松下宏(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:マツダ株式会社/オートックワン編集部
フランクフルトショーで初披露された新型クロスオーバー「CX-5」に早くも試乗だ!
マツダはzoomzoomな走りと環境性能を両立させる技術として、SKYACTIV(スカイアクティブ)の展開を始めている。
同社のデミオとアクセラは既にSKYACTIVを導入しており、それぞれ優れた燃費性能や走りとのバランスなどが評価されている。ただし、デミオやアクセラのSKYACTIVは完全なものではなく、エンジンやトランスミッションなど一部にSKYACTIV技術を採用しただけであった。
SKYACTIVという技術はエンジンやトランスミッションにとどまらず、ボディやシャシーにも適用されるもので、それらを全面的に採用したモデルは「CX-5」として先日のフランクフルトモーターショーで発表された。
そのCX-5のプロトタイプ車に、日本で試乗する機会があった。
まだ発売前のクルマでプロトタイプ車のためナンバー登録もされていないので、一般公道を走ることはできない。
千葉県にある「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」というサーキット場での、限られた試乗となった。
用意されたCX-5の外装デザインは偽装が施され、内装はまだシボのないパネルが装着されるなど市販仕様とは違った状態だったので何ともいえないが、フランクフルトで発表されたクルマの写真などを見ると、それなりに存在感のあるデザインに仕上げられている。
CX-5は、マツダが新しいデザインテーマとして掲げる「魂動(こどう)-SoulofMotion」を採用した初めての車種らしい仕上がりだ。
ひと目で飛びつきたくなるほどカッコ良いクルマというわけではないものの、マツダ車らしい個性と存在感が表現されていると感じる。
シート配置は2列で乗車定員は5名。乗用車系プラットホームを採用したモデルらしく、乗降性はスムーズそのもの。
自然な姿勢のままで適度な高さの運転席に乗り込むと、SUVらしい開けた視界が広がっている。後席の空間は十分に広く、頭上にも足元にも余裕の空間が広がっている。
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