【公道試乗】マツダ CX-3 試乗レポート／藤島知子(5/5)

身内のライバル！？「CX-5」と「CX-3」の違いとは

マツダのSUVといえば大ヒットモデルのCX-5も存在するが、エンジンの担当者にそれぞれのモデルのオススメポイントを聞いてみたところ、絶対的なトルクや高速走行での余裕の走りなら2.2リッターのディーゼル・ツインターボを搭載するCX-5がオススメ、走りとさらなる低燃費を求めるならCX-3の1.5リッター可変ジオメトリーターボもオススメだと語ってくれた。

CX-3が提案するのは、ユーザーのライフスタイルのクロスオーバー。クルマがユーザーの使い方や行動するシーンに制約を与えず、カップルやヤングファミリー層においても1台で色んな使い方をカバーできるクルマに仕立てたかったそうだ。ライフステージが変化しやすい世代はもちろん、子育てを終えて少しコンパクトなクルマに乗りたいと願うみなさんまで、コンパクトながらコダワリをもって乗りこなせる国産車を求める人には充実した選択肢のひとつとなりそうだ。

もはや、売れない理由が見当たらない

マツダ関係者のスピーチから言葉を借りれば「コンパクトクロスオーバー市場は、2020年には2014年の規模の2倍に膨らむ」と言う。今のマツダは万人に向けたクルマづくりはしないというが、コンパクトカーにライフスタイルのクロスオーバーという新たな価値を吹き込んだCX-3。CX-5に引き続き、すでに大ヒットモデルとなりそうな気配が漂っている。

[レポート：藤島知子]

※画像をクリックすると、CX-3のより詳細な情報をチェック出来るフォトギャラリーページへとジャンプします！

MAZDA CX-3 XD Touring L Package[2WD・6AT] 主要諸元

全長x全幅x全高：4275x1765x1550mm／ホイールベース：2570mm／乗車定員：5名／車両重量：1260kg(1270kg)／駆動方式：2WD[前輪駆動：FF]／エンジン種類：「SKYACTIV-D 1.5」ターボチャージャー付 直列4気筒 DOHC 16V 直噴ディーゼルエンジン／総排気量：1498cc／最高出力：105ps[77kW]/4000rpm／最大トルク：27.5kgf･m[270N･m]/1600-2500rpm／トランスミッション：「SKYACTIV-DRIVE」6速オートマチックトランスミッション／燃料消費率：23.0km/L(23.2km/L)[JC08モード燃費]／タイヤサイズ：215/50R18 92V／メーカー希望小売価格：2,808,000円[消費税込み]

※( )内は「i-ELOOP(アイ・イーループ)」[イノベーションパッケージ：64,800円高]装着車