マツダスピード アクセラ 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
じゃじゃ馬であってこそ、マツダスピード アクセラさ!
シャシー性能は、さすがマツダ。ZOOM-ZOOMの会社だけあって、高速で突っ走ることが前提のヨーロッパ基準を完璧に満たしている。ハンドリングには背筋がピシッと伸びたような正確さがあるし、懐も深い。それでも、FFで264馬力というのはちょっとこなし切れてないぜ!というところがいいんだ。これがフルタイム四駆じゃ面白くない。パワーがシャシー性能を少し上回っている感覚が、胸をキュンとさせる。
ボディサイズもちょうどいい。全長は短め、全幅は適度にワイド。男がクルマに望む万能性とワイルド感の両方を適度に満たしてくれている。居住性は十分すぎるほどで、ファミリーカーとしてもまったく及第点だから、パパだって心おきなく選ぶことができる。
そしてスタイリング。これがまたイイ。この複雑にうねるライン、スタイリッシュだぜ。この攻撃的な顔つき、いいじゃないか。カッコいいけど、これ見よがしすぎず、男が求める存在感だけしっかり主張しているという気配がステキだ。
このクルマの主力市場は、実はアメリカだそうだ。アメリカではとても人気があるんだ。アメリカ人はわかりやすいのが好き。アメリカ人はじゃじゃ馬が好き!さすが冒険好きのアメリカ人だ。
マツダスピードアクセラは、本当にステキなじゃじゃ馬だ。これくらいの暴れ馬を乗りこなしてこそ、男。たまらなくそんな気持ちにさせてくれる。男が男に惚れちまった感じだぜ!
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