マツダ、新技術「GVC」を搭載したアクセラを発売 ~待望の1.5リッターディーゼルも追加ラインナップ~【徹底解説】(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:マツダ株式会社
“人馬一体”感がさらに高められた「SKYACTIV-D」
エンジンでは、クリーンディーゼルターボのSKYACTIV-Dが制御に改善を加えた。燃料噴射を従来よりも緻密に行い、アクセル操作に対する反応の遅れを改善して、一体感のある走りを可能にした。
また1.5リッターのクリーンディーゼルターボに採用されるナチュラル・サウンド・スムーザーを2.2リッターにも採用。ピストンピンにダンパーを組み込むことで振動を打ち消す。このほか燃料噴射タイミングを0.1ミリ秒(1万分の1秒)単位で制御して、ディーゼル特有のノック音を低減する技術も採用した。
2.2リッタークリーンディーゼルターボの動力性能は、最高出力が175馬力(4500回転)、最大トルクが42.8kg-m(2000回転)で変更はない。JC08モード燃費も6速ATが19.6km/L、6速MTが21.4km/Lで踏襲したが、運転感覚は向上している。
自動ブレーキの作動域を30km/hから80km/hまで拡大し、歩行者も検知
装備では安全面を充実させた。従来のスマートシティブレーキサポート(ベーシックな緊急自動ブレーキ)は、赤外線レーザーを使って作動速度の上限が時速30kmだったが、変更後はカメラ方式になって歩行者の検知も可能にした。作動速度の上限も時速80kmに高めている。
走行中にカメラで速度標識を認識して、制限速度をアクティブドライビングディスプレイに表示する「交通標識認識システム」も採用した。
「アダプティブLEDヘッドライト」も設定している。LEDを左右にそれぞれ4ブロックに分けて装着し、時速40km以上で走行中に対向車や先行車のライトを検知すると、その照射範囲をカバーするLEDのみを消灯する。ハイビーム状態を維持しながら、相手車両の眩惑を抑えることが可能だ。
このほかアクティブドライビングディスプレイの視認性を高めるなど、装備の改良も施した。
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