リンカーン ナビゲーター ドライブ対談(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
アメ車には、時に無性に乗りたくなる「魔力」がある
柴田:でも走りは、重いし、でかいし、曲がらないし、止まらないし・・・まさにコレぞアメ車です。
岡本:それでも取り回しは、意外と見切りはいいし、ステアリングの切れ角もちゃんとあります。これだけ大きなクルマだけど、乗った印象は、見た目からイメージするほどじゃない。
柴田:僕も3台ほどもアメ車に乗ってきましたが、なんだかダメ出しをしようと思わなくなるんですよね。そんなことはアメ車乗りとしては恥ずかしい行為なんじゃないかと。「わかってるよ、そんなこと」と(笑)。
岡本:僕も2台乗りましたが、いいところもイマイチなところもいろいろあるんですけど、いいところを見つけてあげたくなるんですよね(笑)。
柴田:それに、ナビゲーターもそうなのですが、なんだかアメ車って、時に無性に乗りたくなるんですよ、ハンドリングが楽しいクルマじゃないことはわかっているのに。それも、なんというか、こんなに重くて大きいものを自分の力で操ることで、優越感というか、征服感に浸れるというか。安心感も感じちゃいます。落ち着くんですよね。
岡本:なるほど~・・・、逆に、欧州のプレミアムSUVとかランクルって、「重さ感」の消し方が上手いと思うんですが、ナビゲーターはそうじゃない。運転しても重さがダイレクトに伝わってきますよね。
柴田:いわゆるアメリカンSUVの「ドライビングプレジャー」ですかね。
岡本:なんとなく、その重さを噛み締めながら乗りたくなる感覚って、わかるような気がします。
柴田:高級志向のオシャレなグルメじゃなくてドカっとでかいハンバーグを食べて大満足!みたいな。
岡本:欧州各国や日本のクルマでも、大きいのから小さいのまでいろいろありますが、どうのこうのいっても、つきつめていくと似てる部分がありますよね。でもアメリカのこの類のSUVは、どれもものすごく個性的です。
欧州や日本のSUVは、どことなく「お上品」な感じがします。でもナビゲーターはコレです。もし自分にこのクラスのクルマを買える余裕があったら、欧州車のよさを重々わかった上で、コチラを選びます。だって、このデザインがイイんですもん・・・。
柴田:ちなみにガソリンタンクは100Lを超えているわけですが、このご時世、おいそれと満タンにできないかも・・・。
岡本:でも、かなりエコランを意識して乗って、高速道路を巡航して10km/L近く走りましたよ。意外と燃費も悪くない。
柴田:僕が乗っていた古いアメリカンSUVからすると、えらい進化です。(笑)
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