レクサス 新型IS 新型車解説 -ベストグレードはハイブリッドモデルの「IS300h・Fスポーツ」!-(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
最終的なベストグレードはハイブリッドの「IS300h・Fスポーツ」
新型ISのグレード構成は、2.5リッターV6・3.5リッターV6・ハイブリッドとそれぞれのエンジンに標準グレードのほか、スポーティな“Fスポーツ”と装備を充実させた“バージョンL”が設定されている。
“Fスポーツ”では全車18インチタイヤを装着し、ショックアブソーバーの減衰力を電子制御で可変させるAVSが備わる。さらにIS350 Fスポーツではステアリングのギヤ比が可変式になり、後輪操舵を採用。余裕の動力性能と併せて、最高峰の走りを実現させている。“バージョンL”ではセミアニリンの本革シート、フロントシートのベンチレーション機能、リアウィンドウのサンシェードなどが備わる。
FスポーツとバージョンLの価格は、IS250の場合は双方ともに480万円。IS300hが538万円。IS350はバージョンLが575万円でFスポーツは595万円。60万円前後の価格上昇だが、IS350のFスポーツは高機能でさらに20万円ほど上乗せされる。
Fスポーツ、バージョンLともに価格は高めだが、走行安定性と乗り心地の違いも踏まえたい。標準グレードやバージョンLの17インチタイヤは、乗り心地は快適だがボディとの相性で踏ん張り感が不足している。そこで18インチを試すと、後輪側が太くなることもあって走行安定性はかなり向上するが、乗り心地は硬い。
最もバランスが良いのはFスポーツ。AVSの働きでショックアブソーバーを走行状態に応じて電子制御するから、通常の走行領域ではノーマルサスペンションよりも減衰力が少し抑えられ、路面のデコボコを拾いにくい。車両の挙動が変化した時には、即座に硬めの設定になって安定性を保つ。足まわりの動きも柔軟だ。
バージョンLにAVSを装着することも可能だが(設定はFスポーツと異なる)さらに価格が高くなってしまうので、最終的なベストグレードはハイブリッドのIS300h・Fスポーツだ。
安全装備は充実しているが、本革シートを付けないと得られないものも
なお、オプションでは安全装備に注目したい。
衝突回避の支援機能として、ミリ波レーダーを使ったプリクラッシュセーフティシステムを用意した。衝突不可避時には緊急ブレーキも作動させ、先行車両との相対速度差が時速30km以下の時は、衝突回避が可能な場合もある。
同じシステムを使って、車間距離を自動制御するクルーズコントロールの機能も備わる。 このほかカメラをセンサーとして使って車線逸脱を警報するレーンディパーチャーアラート、斜め後方の車両接近を知らせるブラインドスポットモニターも用意した。
注意したいのは、プリクラッシュセーフティシステムは全車に装着可能だが、「レーンディパーチャーアラート」「ブラインドスポットモニター」は標準グレードには装着できないこと。本革シートなどを付けないと最高の安全性能を得られないのは問題だ。特にプレミアムブランドでは、真っ先に充実すべきは安全装備だろう。
事故防止に貢献してこそ、憧れの存在になり得る。オプションでは不可避的に非装着車も生じてしまうので、全車標準装備としてコストの低減を図って欲しい。その上で「安全であること」をレクサスのセールスポイントに据えれば良い。安全に勝る「もてなし」はあり得ないからだ。
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