レクサス CT200h 試乗レポート/松下宏(2/3)
- 筆者: 松下 宏
質感はレクサスらしくクオリティは高い
運転席に乗り込むと、適度にタイト感のある空間が作られている。
インパネ周りのデザインは表示系(上部)と操作系(下部)とが明確に分離されていて、カーナビの操作もセンターコンソールに設けられたリモートタッチスイッチを使う仕組みだ。
運転席周りの質感はレクサス車らしい高いクオリティで、特に本革シートを採用したバージョンLではそれを感じさせる。
反面、後席の空間はちょっと窮屈な印象を受ける。ホイールベースが、プリウスに比べて100mmも短いため、後席の居住空間には限界がある。
ラゲッジスペースは床面がやや高めだが、これはハイブリッド用のバッテリーを搭載した上にアンダーボックスも設置しているためだ。ラゲッジ容量自体はまずまずといえるだろう。
電池の状態が普通なら、発進はEV走行から始まる。CT200hは、ハイブリッド車らしく静かでスルスルと走り出す。
前述の通り、CT200hには「スポーツ」「ノーマル」「ECO」の3種類の走行モードが設定されているが、どのモードを選んでも発進時はEV走行になる。
アクセルを踏み込んだり一定の距離を走るとエンジンが始動するのだが、このときの静かさやショックの無さはTHS-IIならではである。
3種類の走行モードは、センターコンソールのスイッチを操作して選択するが、ECOとノーマルを選ぶとスイッチやスピードメーターの周囲が青くなり、スポーツを選ぶとこれが赤く変わる。
この3種類のモードはそれぞれにメリハリが利いていて、走りの印象が大きく変わる。
特にスポーツを選ぶと、ハイブリッドシステムの電圧を上げて力強い加速を実現したり、あるいはステアリングの操舵力がグンと重くなったりするので、走りの違いが良く分かる。
今回の試乗では実際に確認するシーンはなかったが、VSCの制御も変更されるという。
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