車の査定前に洗車は必要?買取額への影響や掃除のポイントを紹介

  • 筆者: MOTA編集部
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車の査定では、洗車したほうが高く売れるのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。車の査定基準に洗車の有無はないため、事前に洗っていたからといって査定額が必ず上がるというわけではありません。しかし、洗車により、印象を良くするなど査定に影響を与える可能性はあります。

本記事では、車の査定における洗車について解説します。洗車よりも優先したい事項についても解説しますので、参考にしてみてください。

目次[開く][閉じる]
  1. 車の洗車は査定に影響する?
  2. 車の査定前に洗車をするデメリットとは?
  3. 車の査定前に洗車をするときのポイント
  4. 傷をつけずに洗車する方法
  5. 洗車よりも優先すべき清掃のポイント
  6. 車の査定前に注意したいこと
  7. まとめ

車の洗車は査定に影響する?

車を査定に出すとき、洗車するべきか悩むこともあるでしょう。洗車は基本的に査定額に反映されませんが、査定に影響する可能性はあります。

ここでは、車の洗車が査定に影響するかについて解説します。

査定項目に洗車はない

車の買取業者の多くは、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が出している統一基準をもとに査定を行っています。

査定に影響する項目は、主に次の通りです。

  • 年式・走行距離
  • 傷やへこみ
  • エンジンなどの性能
  • 内装の汚れ
  • 事故歴・修復歴
  • 査定項目に洗車は入っていないため、洗車をしているかどうかは直接査定額に影響するわけではありません。

    買い取った車は販売前に清掃されるため、洗車をしてもあまり意味はありません。

    洗車が査定に影響する場合もある

    洗車が直接査定に影響しないといっても、まったく無意味というわけではありません。洗車をすれば、査定士の印象が良くなる場合もあります。査定項目にないとはいえ、汚れた状態の車は査定士の印象が良くないためです。

    「車の手入れをあまりしていない」「状態も良くないのではないか」と思われる可能性があり、その結果、査定も厳しい目で行われてしまうかもしれません。

    きれいな状態で査定に出せば、丁寧に扱われている車だという印象を与えます。適切なメンテナンスをしているというアピールにもなるでしょう。印象の良い状態で査定してもらえば、高い評価を得られる可能性があります。少なくとも、マイナス要因にはなりません。

    そのため、少しでもマイナスにつながる要素をなくすという点で、洗車には意味があります。

    車の査定前に洗車をするデメリットとは?

    査定前の洗車は、デメリットとなる場合があることも把握しておきましょう。主に次のような点です。

  • 洗車で細かい傷などが目立つ場合がある
  • 洗車で車に傷がつくリスクがある
  • 手間やコストがかかる
  • ここでは、車の査定前に洗車をするデメリットを解説します。

    洗車で細かい傷などが目立つ場合がある

    洗車により、汚れで目立たなくなっていた小さな傷などが目立つようになり、査定士の目に留まる可能性があります。自分では気づかなかった傷がある可能性もあります。

    1センチもない小さな傷であれば、査定にはそれほど影響しないでしょう。しかし、小さくても広範囲に及ぶ傷は、査定に影響する可能性があります。手間をかけて洗車して、かえって査定を下げてしまうという結果にもなりかねません。

    洗車で車に傷がつくリスクがある

    慣れない洗車をすると、車に傷をつけてしまうリスクがあります。ホコリや砂が付着したままスポンジでこすり、表面が削られてしまうようなケースがあげられます。きれいにしようとして、念入りに洗車したときに傷をつけてしまう場合が多いでしょう。

    多少の傷であれば影響はあまりないと考えられますが、査定士の目に留まれば、マイナスの要因になる可能性はゼロとはいえません。自分で洗車する場合は、注意が必要です。

    手間やコストがかかる

    洗車には手間やコストがかかることもデメリットのひとつです。自分で洗う場合は傷がつかないよう丁寧に行う必要があり、業者に依頼する場合は料金がかかります。洗車をしても大きく査定額が上がるわけではないため、費用対効果はあまり良くありません。

    査定士の印象が良くなって査定額が上がるのはあくまで可能性の話であり、実際に良い印象を与えても、それが査定額アップにつながるとは限りません。手間やコストをかけてまで、洗車を行う意味はあまりない可能性もあるでしょう。

    車の査定前に洗車をするときのポイント

    査定前の洗車にはデメリットもあるものの、「やはりきれいな状態で査定に出したい」というときは、洗車のポイントを押さえておきましょう。

    ここでは、査定前に洗車する際のポイント・注意点を解説します。

    水洗いで汚れを落とす

    査定前に洗車をする場合は、水洗いで汚れを落とす程度で十分です。手間をかけた分が査定額に反映されるわけではないため、ワックスやコーティングまでする必要はありません。

    ワックスやコーティングをしていれば、よく手入れしている車と思われるでしょう。しかし、業者に依頼すれば費用がかかり、自分で行う場合でも、けっこうな時間と労力が必要です。それだけのコストや時間・労力を上回るほど、査定額が上がることは期待できません。

    傷をつけないよう注意する

    自分で洗車する場合、洗車のやり方によってはボディに傷をつけるリスクがあるため、注意が必要です。できるだけ傷つけずに洗うよう、工夫しましょう。そのためには、洗車に適した洗剤や道具を選ぶことが大切です。

    特に赤や黒のカラーリングは塗装面が柔らかく、傷がつきやすいとされています。また、細かい砂状の汚れがついている場合は、そのままこすってしまわないよう注意しなければなりません。

    傷をつけずに洗車する方法

    自分で傷をつけずに洗車すれば、コストをかけずに査定を上げられる可能性があります。傷をつけないポイントは、道具選びと正しい洗い方です。

    ここでは、洗車に必要な道具と洗い方について解説します。

    洗車に必要な道具

    まず、洗車に必要な道具を準備します。

  • スポンジ(2個)
  • ホース(15m以上)
  • カーシャンプー
  • バケツ
  • 脚立
  • 拭き上げ用クロス(2枚)
  • 自分で洗車する場合は、使用するスポンジに配慮しましょう。柔らかい洗車専用のポリウレタン製スポンジであれば、車体に傷がつきにくいです。足回りを洗ったスポンジでボディを洗うと、砂などで傷がつく可能性があるため、ボディ用と足回り用の2つを用意しましょう。

    ホースは、足回りや溝など汚れが落ちにくいところも強めの水圧で洗えるよう、手元のダイヤルで水圧を調整できるものが理想です。

    カーシャンプーは研磨剤やワックスが入っていないもので、泡立ちが良いものを選びましょう。

    拭き上げ用のクロスは、吸水性があり、柔らかいものを選んでください。スポンジと同じく、ボディ用と足回り用の2枚を用意しましょう。

    洗車の手順

    車に傷をつけない洗車の手順は、次のとおりです。

  • 汚れの多い足回りを洗う
  • 全体を水洗いする
  • トップを洗浄する
  • サイド・バンパーを洗浄する
  • カーシャンプーを水で流す
  • クロスで拭き取る
  • 洗車は、汚れの多い足回りから行います。砂や泥汚れなどが多いタイヤホイールをあとから洗うと、汚れが車体にはねて、また洗車する羽目になりかねません。ホースを使い、水の勢いで砂や泥汚れをしっかり洗い流しましょう。

    ボディは、洗う前に全体に付着した砂・泥などを水でしっかり洗い流してください。水で流さずに砂やホコリがついたままシャンプーをすると、ボディの塗装面に傷がついてしまいます。

    カーシャンプーは、クッションの役割をするよう、洗う前に十分泡立てるようにしましょう。洗うときは強くこすらず、優しくなでるように洗うことがポイントです。

    最後の拭き上げも重要です。水滴が残ると水道水に含まれるミネラル分がシミになるため、素早く水分を拭き取りましょう。

    なお、洗車は曇りの日か、涼しい朝もしくは夕方がおすすめです。天気が良い日中は洗っている途中でカーシャンプーが乾きやすいため、シミやムラができやすくなります。風が強い日もホコリやゴミが飛んできてボディに付着しやすいため避けましょう。

    洗車よりも優先すべき清掃のポイント

    車は外側の洗浄よりも、車内の状態が査定に影響します。車内の臭いやペットの毛などの汚れが、査定項目に含まれるためです。

    ここでは、洗車よりも優先したい車内清掃のポイントを解説します。

    車内の汚れを掃除する

    車内清掃は、シートや足元のマットの汚れをしっかりとること、ゴミを残さないことがポイントです。車内の汚れを掃除する具体的な方法は以下の通りです。

    シートを水拭きする

    シートの汚れは最初に掃除機をかけて砂利やゴミなどを取り除きます。掃除機に隙間ノズルをつけ、隙間のゴミも吸い取りましょう。そのあと、雑巾などで水拭きします。

    シートは車内での飲食が原因でベタつきがあることも多く、臭いの原因になるため、しっかり拭き取ります。シートを拭くついでに、内窓とダッシュボードも水拭きしておきましょう。

    シートに落ちにくい汚れがある場合、強くこすりすぎたり強い洗剤を使ったりするとシートを傷める原因になるため、無理に落とそうとしないことがポイントです。

    マットに掃除機をかける

    足元のマットは砂や砂利、ホコリなどで汚れていることが多く、掃除機をかけておくだけで印象は変わります。細かい部分まで、きれいに吸い取りましょう。

    マットの汚れがひどい場合は取り外し、中性洗剤と洗車ブラシ・タワシなどを使って洗います。水でよくすすいだあとは、天日干しでしっかり乾燥させてから車内に戻しましょう。

    ゴミを残さない

    車内の細かな収納スペースにゴミが残っていないか、確認しておきましょう。グローブボックスやドアパネルのポケット、座席の隙間などにゴミが残りやすいため、一通りチェックしておきましょう。

    特に車内で飲食する習慣がある場合はゴミが出やすいため、確認が必要です。

    ペットの毛やシール、テープの跡などは査定で減点対象になるため、ペットを乗せていたり、ステッカーを貼っていたりする場合はしっかり除去するようにしましょう。

    ペットやタバコの臭いをとる

    査定では、車内の臭いが評価基準に含まれています。タバコやペットの臭いが残っている場合はマイナス査定になるため、注意しましょう。

    タバコやペットの臭いのほか、食べ物の臭いや、芳香剤、エアコンのカビ臭も査定に影響する可能性があります。

    これらの臭いがある場合は、次のような消臭対策を行ってください。

  • 重曹水を吹き付けて拭き取る
  • 車の天日干しをする
  • 車用の消臭スプレーを使う
  • エアコンクリーニングをする
  • 重曹水は消臭に効果的ですが、革製のシートや内装は変色するため避けましょう。

    車の天日干しは、晴れて天気の良い日に窓やドア、トランクを全開し、半日放置して風を通す方法です。手間がかからない方法ですが、革製のシートは紫外線で変色する可能性があることや、半日ほどは車から離れられないという注意点があります。

    消臭スプレーは、シートやフロアマット、トランクの消臭に効果的です。車用の消臭スプレーは、「タバコ臭」「エアコン臭」といった臭いの悩みに合わせた製品も販売されています。

    これらの方法を試しても臭いが消えないときは、エアコンの臭いが原因である可能性があります。エアコン内部にカビが繁殖していて臭いがある場合、エアコンクリーニングをしなければ臭いは除去できません。カーエアコン専用の洗浄剤もあるため、説明書に従ってクリーニングするとよいでしょう。

    不要なものは出しておく

    車内は隅々をチェックされるため、査定に必要のない荷物は車から出しておくと、査定がスムーズに進みます。

    査定前に不要なものを出す箇所は、主に次のとおりです。

  • トランク
  • ダッシュボード
  • 収納ボックス
  • また、チャイルドシートをつけている場合も、事前に取り外しておきましょう。長い間つけていた場合は、下にゴミや汚れが溜まっている可能性があります。早めに取り外して、掃除しておきましょう。

    また、チャイルドシートをずっと同じ位置に固定していた場合は、シートがへこんでいる可能性があります。取り外したあとは、へこみを整えておくことも大切です。

    車の査定前に注意したいこと

    車の査定前には、少しでも高く査定してもらうため、次の点をチェックしておきましょう。

  • 傷やへこみの修理はしない
  • 純正パーツに戻す
  • 複数社に査定を依頼する
  • 車の査定前に注意したいことについて詳しく解説します。

    傷やへこみの修理はしない

    傷やへこみは査定に影響するため、「修理したほうがよいのではないか」と考えるかもしれません。確かに、修理をすれば査定のプラス要因にはなりますが、修復にかけた費用ほど査定額は上がらないと考えてよいでしょう。そのため、修理することで損をする可能性が高くなります。

    自分で修復をするという方法もありますが、腕に自信がある場合以外はおすすめできません。修復した跡が残ってしまうと、マイナス査定になる可能性があります。手間をかけたにもかかわらず、損をしてしまう結果になるでしょう。

    純正パーツに戻す

    純正パーツを社外パーツに付け替えている場合、査定前に戻しておくことをおすすめします。純正パーツは品質が高く、後付けができないため、中古車市場でも人気があります。戻したほうが、プラス査定につながる可能性が高いでしょう。

    ただし、パーツには取り外しが難しいものもあり、無理に取り外そうして傷をつけると、査定に影響します。

    取り外しに不安がある場合は、そのまま査定に出したほうがよいでしょう。

    また、社外パーツでも、ブランドものなど人気が高いパーツは需要があり、高く査定してもらえる場合があります。

    複数社に査定を依頼する

    車を査定に出す場合、ディーラーで下取りしてもらう方法と、買取専門店に売却する方法があります。買い替える場合はディーラーが便利ですが、買取業者よりも査定額が低くなりがちです。

    より高く売却したい場合は、買取業者に依頼したほうがよいでしょう。買取業者の数は多く、依頼先によって査定額は変わります。できるだけ高い買取業者を見つけるためには、複数社の車一括査定がおすすめです。

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    まとめ

    車の査定前に洗車をしても、査定額が大幅にアップするというわけではありません。しかし、きれいな状態にしてあれば、査定士の印象は良くなるでしょう。日頃から車を丁寧に扱っていると思われ、査定も良い方向に進む可能性があります。

    ただし、コストをかけてワックスやコーティングまでする必要はなく、水洗いで砂やホコリを取り除けば十分です。洗車よりも重視したいのは車内清掃で、特にタバコやペットの臭いがある場合は、必ず掃除とともに消臭をしておきましょう。

    より査定額を高くしたい場合は、ディーラーの下取りよりも買取業者への売却がおすすめです。

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