カーローンの仮審査とは? 本審査の違いを解説
- 筆者: MOTA編集部
カーローンの審査には仮審査と本審査の2種類があります。違いはどこにあるのか、仮審査に通れば本審査にも通るのか、もし仮審査に落ちた場合はどうしたらよいのかなどを解説します。
カーローンの仮審査と本審査はなにが違うのか
カーローンの審査には仮審査と本審査があり、それぞれ審査内容も異なります。どういった点が見られるのかを知っておくことで事前に審査の対策にもつながります。
カーローンの仮審査と本審査の内容や違いについて紹介します。
カーローンの仮審査
カーローンの仮審査とは、契約する前に返済能力があるかどうかを簡易的に審査するものです。最近はネットから簡単に仮審査を申し込めます。
あくまでも仮審査なので、仮審査に通ったとしても本審査にも通るとは限りません。カーローンを検討する人は、まずは一度仮審査に申し込んでみるのもひとつです。
仮審査は利用者が提供する以下のような情報をもとにしておこなわれます。
・氏名、生年月日、住所などの基本情報
・職業
・年収
・借入金額、借入期間
・ほかの金融機関での借入状況
仮審査にかかる時間は?
仮審査は比較的簡単にできるので、最短で当日中、遅くても7日程度で結果が出るところが多いようです。
年収や職業、勤務年数など利用者が申告した内容に基づいてコンピュータが貸し付け可能かどうかを判断します。
仮審査は信用情報に残る?
仮審査では、審査を受けたという事実は履歴として残ります。
ただし、審査結果が履歴に残ることはありません。仮審査を何回受けたとしても仮審査の回数が多いから通らないということはないので、ひとまず審査に通るかどうか確認するために複数のカーローンを同時に申し込んでも問題ありません。
カーローンの本審査
カーローンの本審査とは、実際にカーローンを利用するために必要な審査で、融資可能かどうかを判断するためのものです。
仮審査よりも詳しく審査がされることが特徴です。本審査では利用者が申告した情報が本当に正しいものかどうか確認するために、信用情報がわかる書類の提出が必要です。おもに以下のような書類が必要とされています。
・本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
・収入を証明できる書類(源泉徴収票、所得証明証、確定申告書等)
・資金使途確認書類(車の契約書や見積書など)
申告した信用情報と照らし合わせて、返済能力があると判断されると実際にカーローンの利用が可能になります。
本審査にかかる時間は?
審査期間は金融機関により異なりますが、1週間から2週間程度かかるといわれています。
本審査では、申込者にきちんと返済能力があるかどうかを厳密に調査するため、どうしても結果が出るまでに時間がかかってしまいます。
本審査は信用情報に残る?
本審査に通らなかった場合、審査結果は信用情報に残ります。その情報が記録されてしまうと、少なからずその後のローン審査に影響を与えてしまう可能性があります。
仮審査は何度受けても審査結果が履歴に残ることはありませんが、本審査は履歴に残るのでうまく仮審査を活用しながら本審査に申し込みましょう。
カーリースの利用も選択肢のひとつ!
このように、カーローンでは審査が通らなかった場合、その後のローン審査に影響を与えることもあります。
カーローンの審査に不安がある人は、カーリースの利用もご検討ください。決して審査が甘いというわけではありませんが、なかにはローン審査に落ちてカーリースの審査に通ったという人もいます。
カーリースは毎月定額で車を所有できるうえ、月額料金のなかに税金や自賠責保険料などが含まれているため、先々の大きな出費を心配する必要もありません。

カーローンの種類によって審査の通りやすさは異なる
カーローンにはおもに3つの種類があります。
それぞれ審査の通りやすさも異なるため、審査結果に不安がある方は審査に通りやすいカーローンを利用するといった方法もあるでしょう。以下でそれぞれのカーローンの特徴を紹介します。
銀行ローン
銀行ローンは銀行や信用金庫が取り扱っているローンです。
ほかのローンと比べると金利が低く、総支出額を抑えられます。また、審査を申し込んだ銀行で給与振込や公共料金の支払いをしていると、さらに金利が引き下げられることもあります。
ただし、ほかのローンと比べると審査が厳しく、入念に審査されるため時間がかかってしまいます。すぐ車がほしいといった方には不向きなローンでもあります。
ディーラーローン
ディーラーローンは、ディーラーが提携している信販会社が取り扱っているローンです。
車を購入したディーラーを通じて申し込むので手続きをスムースに進めやすく、とくに審査時間はほかのローンと比べると短いのが特徴です。また、ディーラーローンを組むことで、車の購入価格が安くなることもあります。
ディーラーローンは購入した車を担保として、ディーラーが提携している信販会社から融資を受ける仕組みです。
なので、ローンが完済するまでは車の名義がディーラーまたは信販会社にあります。審査には通りやすい反面、一般的には返済完了するまでは自由に売却することなどはできません。
また、ほかのローンと比べると金利が高いので、総支出額が高くなりやすいデメリットがあります。
自社ローン
自社ローンとは、おもに中古車販売店が取り扱っている信販会社を通さずに独自に提供しているローンです。
中古車販売店は貸金業登録をしていないので、金利を設定して利益を出せません。そのため、金利の代わりに車の購入価格が高くなる傾向があります。
信販会社を通さないので、もっとも審査に通りやすいローンといえます。審査に通ることを重視したい人にはおすすめです。
ただし、審査基準はそれぞれの販売店によって異なります。また、保証金や保証人を必要とする場合も多く、借入可能額も低いので、ある程度の自己資金がある人でないと利用するメリットをあまり感じない可能性があります。
事前に車のローンが通りやすいか調べる方法はある?
事前にカーローン審査に通るかどうかを確実に調べる方法はありませんが、通る可能性を調べる方法はあります。
カーローンの仮審査
まずは、カーローンの仮審査をすることです。
カーローンは契約する前に返済能力があるかどうかを簡易的に審査するもので、インターネットで申し込みできます。
仮審査には以下のようなメリットがあります。
・審査結果を早く知ることができる(最短当日〜7日程度)
・借入可能額や金利の目安を知ることができる
・信用情報に記録が残らないので、複数の仮審査に申し込んでもほかのローンに影響しない
仮審査に通っても本審査に落ちてしまうことはありますが、このようなメリットがあるので目安のひとつとして利用するとよいでしょう。
信用情報の照会
次に信用情報の照会をすることです。信用情報とは、ローンやクレジットカードの申し込みや利用した履歴についての個人情報です。
ローン審査で重視されることが多く、返済能力を判断する材料のひとつとして扱われています。
信用情報にはおもに以下のようなものが記載されています。
・氏名、生年月日、住所、電話番号、職業、勤務先などの個人情報
・借入日、借入金額、最終返済日、返済状況などの取引内容
・銀行、カード会社が信用情報機関に照会した履歴
大きな金融事故(61日以上の遅延や強制解約、自己破産など)の履歴があると、ローン審査の通過が難しくなるのが一般的です。料金滞納については、スマートフォン料金の支払い忘れなどの小さな情報についても記録されることがあります。
信用情報を照会するためには
信用情報は、個人信用情報機関に情報開示請求をすれば調べられます。
・株式会社 シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
それぞれ申請方法や手数料が異なるので、以下で紹介します。
個人信用情報機関 | 申請方法・手数料 |
---|---|
株式会社 シー・アイ・シー (CIC) | 窓口:500円(窓口開示) 郵送:1000円 WEB:1000円(WEB開示) |
全国銀行個人信用情報センター (KSC) | 郵送:1124円〜1200円(コンビニによって手数料が異なる) WEB:1000円(WEB開示) |
株式会社日本信用情報機構 (JICC) | 窓口:休止中(2022年12月1日現在) 郵送:1000円 スマートフォン:1000円(スマホアプリまたは郵送で開示) |
仮審査が通りやすくなる方法
カーローンの仮審査は本審査に比べて通りやすいものではありますが、かならず通ると決まったものではありません。仮審査を通りやすくするためにはどうしたらよいのでしょうか。
今組んでいるほかのローンを完済する
カーローンを申し込んだ際、ほかのローンの返済状況や借入状況もチェックされます。
すでに多額のローンを組んでいると、今後の支払いを滞らせてしまう可能性があると判断されることもあります。完済することが難しい場合でも、なるべく返済総額を下げておくとよいでしょう。
借入金額を減らす
カーローンの借入金額を減らすことで審査に通る可能性は高くなります。借入金額を減らす方法としては、以下のようなものが考えられます。
・頭金を多めに用意する
・新車ではなく中古車を選ぶ
・同じ車種でもグレードをワンランク下げる
・オプションを見直す
返済金額が低ければ審査に通りやすくなるので、検討してみてもよいでしょう。
銀行ローン以外のローンを利用する
カーローンのなかでも、銀行ローンはほかと比べて審査が通りにくい傾向があります。
銀行ローンのハードルが高いと感じる方は、ディーラーローンや自社ローンの利用を検討してみるのがよいでしょう。
虚偽の申告をしない
審査申し込みのときに虚偽の申告をしてしまうと、審査は通りません。
審査は信頼できる相手がどうかを見極めるためにもされていて、この行動は信頼に至らないと判断されてしまうので、審査に落ちる可能性が高くなります。
また、審査基準を満たしているのに、住所や生年月日などを間違えるというケアレスミスでも審査に落ちてしまう可能性があるので注意が必要です。
仮審査に落ちた場合の対策は?
カーローンの仮審査に落ちた場合は、ローンを組むことは諦めたほうがよいのでしょうか。
ここからは仮審査に落ちた場合の対策について紹介します。
条件を変えて再度申し込みする
仮審査であれば審査を受けた履歴は残っても信用情報には残らないので、再度申し込むことも選択肢に入れましょう。
頭金を準備し利用するカーローンを変えてみるなど、いろいろと試してみることをおすすめします。とくに銀行ローンはほかのローンと比べると審査が厳しい傾向があるので、ディーラーローンまたは自社ローンを選択するとよいかもしれません。
保証人をつける
審査に落ちてしまった場合は、保証人をつけることで審査に通ることがあります。
これは、返済能力が足りないと判断されている利用者に、十分な返済能力がある保証人がついて返済責任を追及できるようになるからです。保証人を依頼するのは親族など信頼関係がある人を選ぶといいでしょう。
信用情報がクリアになるのを待つ
信用情報に金融事故履歴があると、審査を通ることが難しいとされています。
信用情報がクリアになるまでローンを組むのを待つというのもひとつの手段です。信用情報の記録は5〜7年程度で消えるとされていますが、心当たりがある人は、個人信用情報機関(CIC、KSC、JICC)に情報開示請求するとよいでしょう。
仮審査をうまく活用しよう
今回の記事では、カーローンの仮審査を中心に審査を通るためのコツや対策について解説しました。
カーローンの審査に通るかどうか不安な人は仮審査をうまく活用して、いろいろなカーローンに申し込んでみるのもひとつの手です。
また、カーローン審査に不安がある方はカーリースの利用も検討してみてください。

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