中古車ローンの審査ではどこを見られる? 審査に落ちてしまう理由も解説
- 筆者: MOTA編集部
中古車を購入する際に多くの人が利用するオートローン。ローンの種類によって審査基準が異なり、審査によっては落ちてしまう人もいます。中古車の購入を考えている方に向けて、オートローンの審査内容や金利の違い、落ちる理由を解説します。
中古車のローン審査は厳しい?
中古車を購入する際も新車と同じようにローン審査があります。審査内容は新車も中古車も同じです。年収や勤務年数、過去の信用情報などをチェックされます。返済能力に問題はないと判断されると審査通過となります。
ローンの種類は銀行ローン、ディーラーローン、自社ローンの3つあり、それぞれ審査の厳しさが異なります。簡単に特徴をご紹介します。
銀行ローン
銀行ローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供しているローンのことです。
3種類のローンのなかでももっとも金利が低く、相場は1%〜3%とされています。金利が低いので総支払額も抑えられるというメリットがあります。
一方で、金利が低いからこそ審査は厳しい傾向にあります。さらに審査通過までに1週間以上要す事もあり、すぐにローンを組みたいといったときにはすこし不向きです。
また、販売店での契約後に銀行へ必要書類を提出したりと、手続きに時間がかかるので余裕を持って申込みをしましょう。
ディーラーローン
ディーラーローンはディーラーが提携している信販会社やクレジット会社などが提供するオートローンです。
銀行ローンと比べて審査に通りやすく、審査にかかる時間も短いため手間がかかりません。購入したディーラーで申込みから契約までができるので手続きが楽というメリットもあります。
ディーラーローンには、フルローンと残価設定ローンがあり、金利や返済を終えたあとの車の手続きが異なります。
フルローン
頭金なしで車の代金をすべてローンでまかなうことをいいます。
残価設定ローンと比べて金利が高い傾向にありますが、まとまった費用を用意する必要がなく、返済期間や支払金額を指定することができます。ローンを返済後、車の所有権は契約者になります。
残価設定ローン
数年後の車の下取り価格を設定し、残りの金額でローンを組みます。残価を差し引いた金額でローンを組むので、毎月の支払額を抑えることができます。
金利は銀行よりも高く、フルローンよりも低い傾向にありますが、残価を含む車両本体価格に金利がかかるため利息は高くなってしまいます。
返済後の選択肢は3つあり、新しい車に乗り換える、返却する、買い取るのいずれかを選択することになります。
自社ローン
3つのローンのなかでももっとも審査に通りやすいと言われているのが自社ローンです。
自社ローンは販売店独自の審査基準で審査を行うので、過去の信用情報が審査に影響することがありません。
銀行ローンやディーラーローンに落ちた場合でも審査に通る可能性があります。また、金利がなく審査時間が早いこともメリットといえます。
しかし自社ローンは金利がつかないぶん、高額な手数料が上乗せさせられることが多く、総支払額が銀行ローンやディーラーローンより高くなってしまいます。審査は甘めですが、契約の際は手数料をしっかり確認するようにしましょう。
審査がない中古車ローンはある?
オートローン審査で見られるポイントは、「安定した収入があるか」「返済能力があるか」などを年収や職業、過去の信用情報などで判断します。
正社員や公務員で勤務年数が長く、安定した収入を得ている方であれば審査に通る可能性は高くなりますが、アルバイトや派遣社員、転職を繰り返している人は収入が不安定と見なされる可能性もあります。
また、過去の信用情報(ローン返済を延滞したことがあるなど)に問題がある方も審査に通りにくくなります。延滞したことのある方は一度、審査前に信用情報を確認されることをおすすめします。信用情報の確認方法はのちほどご紹介します。
過去に審査落ちした人はカーリースの検討を
過去に一度、オートローン審査に落ちてしまった方は、この機会にカーリースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
カーリースは車両本体価格から残価を差し引いて、契約年数で割った料金が月々のリース料金になるため、オートローンを利用するよりも毎月の返済額を抑えることができます。
カーリースの審査基準はオートローンととくに違いはありません。MOTA中古車リースに申し込まれた方のなかには、オートローンの審査に落ちてカーリースの審査に通ったという事例もあります。
MOTA中古車リースでは、最後に車がもらえるプランも提供しています。こちらに加入することで契約満了時に車が自分のものとなります。リース期間中も自家用車と変わらず利用できるので、オートローンと変わりなくドライブを楽しめるでしょう。
ローンの種類で金利が変わる
カーローンには銀行ローン、ディーラーローン、自社ローンの3つがあります。
簡単に表にしてみました。相場は以下のようになります。銀行ローンとディーラーローンには金利が発生し、自社ローンは金利が発生しません。
金利相場 | |
---|---|
銀行ローン | 1〜3% |
ディーラーローン | 4〜10% |
自社ローン | なし |
銀行ローン
銀行ローンは審査がもっとも厳しく、審査に通るまでの時間もかかります。その分金利が低いので、総支払額を少しでも抑えたい方におすすめのローンです。
ディーラーローン
銀行ローンと比べて金利が高いので、総支払額にも大きく影響します。しかし審査が緩いことや審査時間が短いというメリットもあります。
自社ローン
金利が発生しない自社ローンですが、金利と同じくらいの手数料が上乗せされるので、銀行ローンやディーラーローンよりも総支払額が高くなる可能性があります。金利なしという言葉だけを見て判断しないように注意が必要です。
審査が緩いローンはある?
銀行ローンやディーラーローンの審査と比べて、審査基準が緩いといわれているのが自社ローンです。
自社ローンとは、車の購入費用を販売店に立て替えてもらい、契約者が分割で返済していく仕組みのことです。
販売店が自社で提供しており、審査は販売店独自の基準で行われます。信販会社の審査を通す必要がないため、過去の信用情報なども確認されません。また、銀行ローンやディーラーローンとは異なり金利はつきません。
現在、安定した収入と返済能力があれば一般的にはローンが組めるので、審査の厳しい銀行ローンやディーラーローンに落ちてしまった場合でも、自社ローンであれば審査に通る可能性があります。
しかし自社ローンは、審査に通りやすく金利がつかないぶん、車両本体価格に手数料を上乗せさせられるというデメリットがあります。
車両本体価格の10%〜20%が手数料として上乗せされるため、車の購入代金が高くなり、毎月の返済額も増えてしまいます。
金利なしでも手数料が高額なので、銀行ローンやディーラーローンよりも総支払額が高くなる可能性があるということを覚えておいてください。自社ローンを利用する場合は、いくらくらい手数料が上乗せされているかをしっかりとチェックしましょう。
中古車を持つならカーリースという選択肢も!
中古車の購入を考えている方はカーリースも選択肢に入れてみませんか。
オートローンの場合は毎月のローン返済に加えて、自動車税や車検費用などの費用を用意しなければいけません。定期的なメンテナンスも必要になり、維持費の負担が多くそれなりの支出になります。
カーリースの場合は、車検費用や税金などが月額料金に含まれているため、まとまった費用を用意する必要がありません。リース料金は毎月一定に抑えることができます。
カーリースは、車両本体価格から残価を差し引いた金額を契約月で分割して返済していくという仕組みです。残価設定があるため車両本体価格を抑えることができ、頭金なしで車に乗れる点は大きなメリットといえます。
ただ、カーリースはオートローンと比べて審査に通りやすいということはありません。カーリースも審査の際は収入や職業、過去の信用情報などを厳しくチェックするので、事前準備はしっかり行いましょう。
車のローンが通りやすいか事前に調べる方法
車のローンに通るには年収や職業、過去の信用情報が重要になると説明しました。ですが「信用情報ってなに? 」「数年前の記録も残っているの? 」などと、気になる点が多いですよね。
「信用情報」とはクレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、信用情報機関には税金の滞納や光熱費などの未払い、クレジットカードの契約内容や返済状況などが記録されています。
信用情報には「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあります。それぞれ解説していきますので、情報開示をする際の参考にしてみてください。
シー・アイ・シー(CIC)
申請方法 | インターネット | 郵送 | 窓口 |
---|---|---|---|
情報開示までの時間 | 即時 | 10日程度 | その場で手渡し |
手数料 | 1000円 | 1000円 | 500円 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・デビットカード (どちらも1回払い) | ゆうちょ銀行で発行の定額小為替証書 | 現金 |
CICにはクレジットやローンの申込情報や契約内容、支払状況などが登録されています。
登録されているクレジットの契約内容や支払状況などは、期間契約中および契約終了後5年間保有され、期間が過ぎた情報は自動的に抹消されます。登録内容が事実である場合は信用情報の訂正や削除はできません。
郵送や窓口で申請する場合は手間がかかるため、インターネット上での申請がおすすめです。パソコンやスマートフォンで申請ができ、開示報告書は即時確認できます。
日本信用情報機構(JICC)
申請方法 | 専用アプリ | 郵送 | 窓口 |
---|---|---|---|
情報開示までの時間 | 数分〜数時間 | 1週間〜10日 | その場で手渡し |
手数料 | 1000円 | 1000円 | 500円 |
支払い方法 | ・クレジットカード (1回払いのみ) ・コンビニエンスストア ・ペイジー対応の金融機関のATM ・オンラインバンキング ・携帯キャリア決済 | ・クレジットカード ・定額小為替証書 | 現金 |
※2022年11月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、窓口での手続きは休止しております。
JICCには消費者金融会社やクレジット会社、信販会社、金融機関、リース会社などが加盟していて、ローンやクレジットなどの契約内容や返済状況等に関する情報が登録されています。
延滞や法的手続きに関する情報の保存期間は、契約継続中及び契約終了後5年以内です。
情報開示は専用アプリと郵送で申請ができます。郵送の場合は必要書類と手数料を準備しJICCに送付します。開示書が到着するまで1週間〜10日ほどかかります。
専用アプリは数分〜数時間で情報開示ができるのでおすすめです。365日利用可能でクレジットカードや携帯キャリア決済で支払いができるので時間もかかりません。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
申請方法 | インターネット | 郵送 |
---|---|---|
情報開示までの時間 | 1週間〜10日 | 1週間〜10日 |
手数料 | 1000円 | 1124円〜1200円 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・デビットカード ・PayPay ・キャリア決済 | 本人開示手続き利用券をコンビニエンスストアで購入 |
※窓口での申請は行っていません。
KSCでは、KSCに加盟している金融機関からの借り入れ等の内容や支払状況などを確認できます。
ローンやクレジットカード等の契約内容と返済状況の履歴は、契約期間中および契約終了後から5年以内のものが記録されます。情報開示申請はインターネットと郵送で行うことができ、インターネットの場合は申込みから開示報告書の受取までオンライン上で手続きができます。
郵送では必要書類を準備して郵送します。郵送の際にかかる手数料は各コンビニエンスストアで異なり、マルチコピー機などを使用して「本人開示手続き利用券」を発行する必要があります。情報開示までの時間はインターネットも郵送も1週間〜10日間です。
オートローン審査に落ちる理由
オートローンの審査に落ちてしまった方は、対策をしないと再審査も通過しない可能性があります。審査に落ちてしまう理由はさまざまですが、「返済能力がない」と判断される場合がほとんどでしょう。
審査に落ちる理由を確認しておくことで、再審査の通過率を上げることにもつながります。ここからは、オートローンの審査に落ちる理由をいくつかご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
借入額が収入に見合っていない
収入に見合っていない借入額は審査に落ちる原因となります。
年収のなかでローンの占める割合のことを返済比率といい、一般的な返済比率は25%〜35%と言われています。
返済比率の上限は金融機関によって異なりますが、年収に対してローン返済額が大きい場合や年収以上の借入額の場合は審査に落ちる可能性が高いです。
その場合は、頭金を用意したり車種のグレードを下げてローンの借入額を減らすなどを検討してみてください。収入に見合った車を選び、無理なく返済できるローンを組みましょう。
信用情報に問題がある
過去に税金の滞納や未払い、クレジットカードのリボ払いを繰り返していると、返済能力がないとみなされ、審査に通るのは難しくなります。
信用情報は滞納金などを完済しても5年間は記録に残ってしまうので、現在返済が終わっている場合でも信用情報機関に情報が登録されていると審査に影響します。
未払い金やクレジットカードの支払状況など、先ほどご説明した信用情報機関で情報開示ができるので、何が記録されているか確認してみましょう。
ほかにもローンを組んでいる
車のローンのほかにもローンを組んでいる場合も、審査において不利になる可能性があります。
たとえば、なにか趣味で高価なものを買う際にローンを利用しているなどといった場合がこれに当たります。趣味で利用したローンに加え、オートローンの返済も重なると「月々の返済が難しいのでは? 」といった判断にもなりかねません。
趣味で利用したローンの月々の返済額にもよるため、一概に不利になるとは言えませんができる限り完済しておくことをおすすめします。
オートローン審査で必要な書類
オートローンでは審査をするにあたって以下のような書類が必要になります。
運転免許証や健康保険証、パスポートなど
本人であることが確認できる書類が必要です。
資金用途確認書類
車の購入に使用することを証明できる見積書や注文書などが必要です。
収入を証明できる書類
所得証明書や源泉徴収票、納税証明書など給料や年収が確認できる書類が必要です。
ローンの種類によって必要書類が異なり、銀行ローンを利用する場合は契約する銀行の口座を開設する必要があります。
また、現在はインターネット上で申込みから契約までできるローンが増えているので、まずは公式ページなどを確認してみましょう。
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これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。