ホンダ、F1で1988年以来の5連勝! なのに『本当に辞めちゃうの!?』パワーユニット自体は2022年も参戦決定に喜びの声多数!【みんなの声を聞いてみた】
- 筆者: 伊藤 梓
- カメラマン:Honda
ホンダは2021年7月4日(日)に決勝を行ったF1(FIAフォーミュラ・ワン世界選手権)第9戦オーストリアGPで、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペン選手(33号車)が3連勝を達成。ホンダとしては1988年以来となるF1での5連勝を飾った!
しかし…ホンダは2021年限りでF1から撤退することが決定済み。『こんなに好調なのになんとかならないのか!?』 SNSではホンダF1ファンの悲痛な叫び声があがっている。
モータースポーツを愛する自動車ライターの伊藤 梓が、ホンダF1の今、そして2022年の展望について「みんなの声」と共に解説する。
2015年に再参戦を果たすも苦労続きの第4期ホンダF1! しかし2021年、ようやく優勝争いするまでに急成長
今年2021年のF1シーズンは、約半分が経過しようとしています。特に今年は、毎戦大バトルが繰り広げられ、近年まれに見る盛り上がりを見せています。
現在の結果を見ると、ホンダがパワーユニットを開発しているレッドブル(Red Bull Racing Honda)が、なんとコンストラクターズランキング1位!
そして、レッドブルのドライバー、マックス・フェルスタッペン選手もドライバーズランキング1位と、これまでにない好成績を収めています。
こんなに好調なのに…ホンダは2021年をもってF1から撤退することを発表済み
2015年にホンダがF1に戻って来てから、一度もシリーズチャンピオンを獲れていないことを考えると、ファンとしてはとても嬉しい流れです。しかしここまで好調だと、SNSなどで耳にするのは『ホンダにF1を辞めないでほしい』という声。
そう、ホンダは「今年限りでF1を撤退する」と宣言しているのです。
SNSにあふれる「みんなの声」を拾いつつ、ホンダやレッドブルの今後を考えてみることにしました。
好調だったのに!? 衝撃だったホンダF1撤退のニュース、表向きの理由は“カーボンニュートラルを目指す”ためだったが…
ホンダが2020年10月2日、2021年をもってF1から撤退する(しかも今後の再参戦もない!)と発表した直後は、とにかくSNS界隈は大騒ぎでした。
『ここまで来て撤退はありえない!』
『ようやくチャンピオンを獲れるチャンスなのに……』
ホンダ撤退の発表を受けて、マックス・フェルスタッペンが、一時的にSNSでホンダのフォローを外すなど、ファンだけでなくドライバーにも大きなショックを与えた様子。
ホンダは「2025年までにカーボンニュートラルを目指す」ことを撤退の大きな要因として発表しました。
しかしF1を統括しているFIA(国際自動車連盟)は、以前から「F1は、2030年までに事実上のCO2排出量ゼロを目指す」と公式発表しています。同じ目標を掲げているにも関わらず撤退するということは、それが本当の要因ではなく、やはりパワーユニット開発やF1参戦に関わる多額の費用が大きな理由なのでしょう。
2015年からF1のパワーユニット開発・供給を始めて、ここまで辛酸を舐め続けてきたホンダが、ようやくチャンピオンに手が掛かるところまで来たにも関わらず、撤退……。ファンももちろん残念ですが、何よりホンダのエンジニアやチームの気持ちを考えると心が痛みます。
まさかの光明! ホンダ製エンジンは2022年もそのまま参戦することが決定!
しかし、ここでひとつの光が生まれました。それが「パワーユニット開発凍結」です。
レッドブルは、ホンダが去った後、しばらくどのメーカーからもパワーユニットの供給を受けず、自身で運用することを決めました。しかし、パワーユニットを開発するには多額の費用と確かな技術力が必要です。そこで訴えていたのが「パワーユニット開発凍結」。
FIAは、近年のF1はパワーユニットだけではなく、全体の運営に膨大な費用がかかることを懸念し、協議の結果、2022〜2024年はパワーユニット開発を凍結することを決めました。つまり、今年使用しているホンダ謹製のパワーユニットをほぼそのまま引き継げることになったのです!
これを受けてSNSでも、
『来年以降もレッドブルが戦えそうで良かった』
『ホンダの技術はまだ生きるのか』
という、前向きなコメントも見られました。もちろんいまだにホンダ撤退を憂うコメントの方が多いことは否めませんが……。
開発自体は撤退だが、しばらく栃木のホンダ研究所“HRD Sakura”でパワーユニットの組み立てを継続
さらに、ホンダは開発こそ撤退するものの、レッドブルの態勢が整うまで、F1のパワーユニット開発をしていたホンダの研究所「HRD Sakura」(栃木県さくら市)でパワーユニットの組み立ては行うことになりました。F1からホンダのバッジがなくなっても、これからもその技術が生き続けると思えば、少しは気持ちが救われる気がします。
『ホンダが撤退したらもうF1見ない』
という声もありますが、ホンダが参戦したことで培われた技術や経験は、F1に生き続けます。そして、日本人ドライバーである角田裕毅選手もこれからきっと活躍してくれるはず!
こんな楽しいレースを見せてくれるF1がずっと続くように、ホンダの撤退後も、いちF1ファンとして応援し続けたいですね。
[筆者:伊藤 梓(自動車ライター)/撮影:Honda]
記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。
商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。 p>
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。