【漏れ・不足への対処法】車の冷却水の簡単なお手入れ方法をご紹介【交換頻度や費用はどれくらい】

  • 筆者: MOTA編集部
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自動車の動力源でもあるエンジンのオーバーヒートを防ぐのに重要な冷却水(クーラント)。

普段、ボンネットを開かないという人も多いかもしれませんが、定期的にエンジンルームをチェックし、冷却水の減りや漏れがないか点検、確認、必要に応じてメンテナンスをする必要があります。当記事では、冷却水の補充・交換方法や量の見方、種類、水道水を入れても良いのかについて解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 車の冷却水「クーラント液」の役割とは?
  2. 冷却水にはどんな種類がある?|水道水を使うのは緊急時のみ
  3. 冷却水を点検する必要があるのはなぜ?|どんなトラブルが起きる?
  4. 点検手順その1:冷却がちゃんと行われているかを確認
  5. 点検手順その2:冷却タンクの液量を確認する
  6. 点検手順その3:冷却水の漏れ・不足を確認する
  7. 点検手順その4:冷却水の濃度も調べる
  8. 冷却水の補充方法
  9. おすすめの補充用冷却水4選
  10. 冷却水の交換方法
  11. 補充・交換のときにいっしょに使えるおすすめグッズ2選
  12. まとめ

車の冷却水「クーラント液」の役割とは?

その名の通りエンジンの冷却を行いオーバーヒートを防ぐ

車の冷却水は文字通り車のエンジンを冷やすための液体で、エンジンを搭載しているすべての車に使用されています。別名ラジエーター液やクーラント(ロングライフクーラント:LLC)とも言われます。

エンジンは使い続けると内部の燃焼や摩擦で高熱になり、いずれはオーバーヒートをしてしまいます。その状況を回避するために冷却水がエンジン内部を循環することでエンジンを冷やすという仕組みです。

これにより異常加熱を避け、エンジンは長時間稼働し続けることができます。もし冷却水がなければ、エンジンは10分ともちません。

また、冷却水は異常加熱を避けるだけでなく、循環経路のサビや腐食防止効果などもあります。

冷却水がいつの間にか減りすぎているとオーバーヒートする可能性がある

冷却水はエンジンルームにあります。車のボンネットを開かなければ、冷却水の量を確認することができません。しかし、最近は自分で整備を行わない、ボンネットを自分で開くこともしない方が多いと思います。

冷却水が減りすぎたまま走行を続けると、エンジンが冷却できず、オーバーヒートして車は動かなくなります。

もしもオーバーヒートが起きてしまった場合、エンジンは異音と共に停止します。停止だけで済む場合もありますが、白煙を上げる、最悪の場合爆発する場合もあります。

白煙を上げる理由はエンジンが燃えて煙を出しているのではなく、加熱されすぎた冷却水が水蒸気となって吹き出しているものです。

過去には実際に、高速道路を走行中にエンジンがオーバーヒートして炎上、スピードが出ていて車両のコントロールが効かず、車体が横転したケースもあったようです。極端な例とはいえ、それほど危険が伴うということは認識しておきましょう。

オーバーヒートした場合は、すぐに安全な場所に車両を止めてエンジンを停止して自然に冷却するのを待ちましょう。

この際、エンジンルームから白い蒸気や煙が上がっている場合、むやみにボンネットを開けることは危険です。無理にボンネットを開ける必要はありません。

冷却水にはどんな種類がある?|水道水を使うのは緊急時のみ

冷却水の種類は大きく3つ|LLCとスーパーLLCの違いは交換頻度

LLC(赤・緑)

LLCとはロングライフクーラントの略称で、2年程度で交換するタイプの冷却水です。車検と同時期に交換することが多く、赤や緑色に着色されています。

スーパーLLC(青・ピンク)

スーパーLLCは現在主流となっている冷却水です。上記のLLCよりもさらに寿命が伸びており、4〜7年程度のものが多いです。メーカーによっては10年間交換不要といったものもあります。

スーパーLLCはピンクや水色に着色されています。

色が付けられているのはエンジンルームにはさまざまな液体があるため、何が漏れ出しているのかを確認しやすくするため、汚れを見やすくするためなどの目的があります。

欧州車専用(黄色)

欧州車専用の冷却水もあります。中には無色のものもありますので、自分の車の冷却水の色をチェックするようにしましょう。

基本的に乗っているメーカーの純正クーラントを使用すれば問題ありません。

サビやエンジンの故障につながるので、必ず専用の冷却水を用意しよう

冷却水は水道水でも代用できるという噂を聞くことがありますが、これは絶対に使用しないようにしましょう。これには2つの理由があります。

まず普通の水は寒冷地で凍結して膨張することで、エンジン内部の故障を招く可能性があります。

その点冷却水は凍らない成分が含まれており、水のように零下に達して凍結することがありません。ちなみにかつては不凍液と呼ばれていた時期もあり、現在使われているのはその進化版になります。

水を使用してはいけないもう一つの理由はサビが発生する可能性があるためです。

水道水はただの水ではなく、カリウムやナトリウム、塩素などが混入しており、これがエンジン内部の配管を錆びさせる原因になってしまいます。

応急処置として一時的に水を入れるのは良いが、後で冷却水を入れ直しておく

出先で冷却水が漏れているのに気づいたときなど、緊急時であれば一時的に水を入れざるを得ない場合もあるかもしれません。

車に入っている冷却水は、入っている冷却水の量に合わせて、原液を水で希釈して使用されています。そのため、不足分を少量の水道水で補充する分にはそれほど問題ありません。

しかし、あまり薄くなりすぎてしまうと、オーバヒートを起こしやすくなったり、エンジン内部のサビを発生させやすくなったりすることがあるので、後日きちんと水を抜き、冷却水を入れ直しておくようにしましょう。

この後で冷却水の交換手順を説明しているので、応急処置として水を使用した場合は忘れずに交換しましょう。

冷却水を点検する必要があるのはなぜ?|どんなトラブルが起きる?

冷却水は少しずつ減少するので点検・補充が不可欠

冷却水は使い続けると蒸発して、徐々に減っていきます。またホース類のヒビなどが原因で冷却水が漏れ、急激に減少する場合もあります。そのため、冷却水の残量は定期的に確認する必要があります。

冷却水の漏れを放置するとどうなる?

冷却水の漏れなどを放置していると、冷却水の量が徐々に減少し、循環しないため、エンジンが冷やされずにオーバーヒートを起こしてしまう可能性があります。

先ほど触れた通り、オーバーヒートは大きな事故にもつながる危険なものです。

またエンジン自体にも大きなダメージを与えることになり、最悪の場合、エンジンが使い物にならず、エンジンを載せ替える必要が出てきてしまいます。

エンジンの載せ替えは部品代、整備費用ともに高額なため、大きな出費となります。

オーバーヒートを防ぐには

オーバーヒートにはいくつかの前兆があります。一番わかりやすいのは水温計を見ることで、これがC(クール)とH(ヒート)のうちHの方に近いとオーバーヒートの予兆です。

それ以外にもエンジンからの異音、異臭などで予知できる場合があります。またオーバーヒートが起きやすいのは夏の気温が高いとき、かつ、エアコンをかけるなど、エンジンを酷使する使い方をした場合です。

点検手順その1:冷却がちゃんと行われているかを確認

上記でも触れたとおり、冷却がしっかり行われているのを確認する最も簡単な方法の1つは、車内にある水温計を目視することです。この水温計にはH(ヒート)とC(クール)が記載されてあり、針がCに向いていれば問題なく冷却が行われている証拠です。

ただし停車している場合はCでも、動き出すとHに動くことがあるので、エンジンが暖まってきたタイミングでも確認するようにしましょう。また水温警告灯がついている車種も多いので、それでわかる場合もあります。

点検手順その2:冷却タンクの液量を確認する

次に実際に冷却水の残量をチェックする方法です。

ボンネットを開けてエンジンルームを見ると、タンクが設置されているのを確認できると思います。これはリザーブタンクといって、このタンクを見る事で冷却水自体を目視することが可能です。

タンクにはMINとMAX(車種によりLOWERとUPPER)の印がついていて、冷却水の液面がこの2つのゲージの間にあれば問題ありません。

また劣化すると冷却水のなかに入っている消泡剤の効果が下がり、タンクの中に泡が残っていることがあります。劣化していたら交換するようにしましょう。

※写真はボルボ XC40のエンジンルーム。このタンクは“リザーバータンク”ではなく“予圧タンク”または“エキスパンションタンク”と呼ばれています。

国産車に多い開放式ラジエータとは異なる密閉型ラジエータで、エンジンが高温の際、タンク内にも圧力がかかっているため注意が必要です。高温時に不意に開けてしまうと、熱い蒸気で火傷の恐れがあります。

冷却水とウォッシャー液のタンクを間違わないように!見分け方は?

よく間違えがちなのが、ボンネットの中には白いタンクがもう一つあるのでそちらと勘違いしてしまうケースです。そちらは窓ガラスなどに噴射するウォッシャー液である点です。車種によっては場所も近い距離に設置されていたりもするので間違えないように注意が必要です。

フタにウォッシャー液であることが書かれているので、フタを見て間違えないようにしましょう。

見分け方としては、国産車の場合、冷却水には赤や緑、紫といった着色がされています。ただし、輸入車の中には、上記以外の色や無色透明な冷却水もありますので、注意が必要です。

また、タンクに付いているキャップの色だけでは判断できない場合もありますので、車の取扱説明書をよく確認するか、整備工場やガソリンスタンドなどで確認してもらいましょう。

点検手順その3:冷却水の漏れ・不足を確認する

冷却水の不足や漏れを確認する方法は大きく分けて3つあります。

冷却水の漏れの確認方法1:車の下に色のついた汚れがないか

車に乗り込む前に、エンジン下の地面が赤や青、緑などの液体で汚れていないか確認しましょう。地面にまで滴っていた場合は冷却水が漏れていると判断することができます。

この場合はボンネットを開けてどこから冷却水が漏れているのかを確認しましょう。

冷却水の漏れの確認方法2:実際に冷却水のタンクで量を確認

先ほどにも触れた通り、エンジンルームの中にあるリザーバータンクを見て、冷却水の残量が確認できます。タンクにはMINとMAX(車種によりLOWERとUPPER)の印がついているので、冷却水の液面がこの2つのゲージの間にあれば問題ありません。液面が「MIN」や「LOW」に近い場合も補充するのが良いでしょう。

また、短い期間にタンクの水量が減っている場合は漏れている可能性が高いので、ディーラーや専門店などで点検してもらうようにしましょう。

冷却水の漏れの確認方法3:水温計を確認して冷却水の温度を確認

水温計で確認する場合にはエンジンをかけて確認します。先ほど紹介したように、極端にHを表示している場合はオーバーヒートが起きる可能性があります。最近の車では警告灯がついていることも多いため、チェックするようにしましょう。

冷却水が足りないと、冷却性能が不十分なため早急に補充が必要です。冷却水はどんどん減るようなものではないので、減りが激しい場合は漏れている可能性があり、その修理も必要になります。

また冷却水が濁ってしまっていると、本来の性能が発揮できなかったり、思わぬ機関系トラブルを誘発したりする可能性があります。

点検手順その4:冷却水の濃度も調べる

特に寒い地域で注意したい冷却水の濃度

冷却水を交換するか否かを判断する指標として“濃度”も重要です。通常冷却水は原液を水で薄め、一般的に30%から50%の濃度で使用されています。

凍結温度は濃度30%でマイナス15度、濃度50%でマイナス36度ですので、特に寒い地域にお住いの方は定期的に冷却水の濃度をチェックしておくと安心です。

ただし、60%を超えるような濃度になると、粘度が高くなりすぎてしまい車種によっては循環が悪くなりオーバーヒートしやすくなるため注意しましょう。

冷却水の濃度を測定するためには、濃度計や比重計を使用します。

LLC濃度

凍結温度

30%

-15度

35%

-20度

40%

-24度

45%

-28度

50%

-36度

おすすめ比重計:Tansoole クーラントテスター

Tansoole クーラントテスターは冷却水の比重を測定することによってその濃度が分かる測定用の計器です。

使い方は簡単で、スポイトで吸い取ったサンプルを測定器のプリズム面に2~3滴垂らし、数秒経ったら反対側の接眼レンズを覗き込んで数値を読み取るだけ。測定器といってもリーズナブルな価格で、特別な電池なども不要です。使い捨てではなく、垂らした液を拭き取れば何度も使えますよ。

また冷却水のほか、バッテリー液の比重測定にも使えるので車を自分でメンテナンスされる方にはおすすめです。

Tansooleクーラントテスター 比重計

メーカー名

Tansoole

商品名

クーラントテスター 比重計

クーラント測定範囲

凍結温度:-50℃~0℃

バッテリー液測定範囲

比重:1.10~1.40Kg/L

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楽天販売価格(2023年3月30日時点)

3,637円※別メーカー同等品

おすすめ比重計:KIMISS クーラントテスター

KIMISS クーラントテスターは、冷却水の濃度を簡単に測れる測定器です。

スポイトの管と吸い上げ部分の間にテスターがあるので、別途スポイトを用意する必要はありません。規定量まで液を吸い上げたのち、内部のフロートが示す箇所を読み取るだけ。

コンパクトなので邪魔にもならず、一つ持っていると便利ですよ。ただ、あくまで簡易テスターですので、もし気になる結果が出た場合はプロに点検してもらうと安心ですね。

KIMISS クーラントテスター

メーカー名

KIMISS

商品名:

クーラントテスター

配送重量

74g

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1,151

楽天販売価格(2023年3月30日時点)

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冷却水の補充方法

冷却水を補充する上で知っておきたいのはその種類です。現在一般に使われている冷却水の種類は、先ほど紹介したスーパーLLCとLLCの大きく2つに分けられますが、さらに車種や用途によって細かく5つに分かれます。

冷却水の主な種類

1.低フリクションクーラント(一般的な冷却水)

2.クリーンディーゼル専用(クリーンディーゼルエンジン専用の冷却水)

3.ハイエンドスポーツクーラント(スポーツカーなど高級車・高性能エンジン搭載車用の冷却水)

4.超高性能冷却水(性能重視の特殊な冷却水)

5.競技用クーラント(競技車両用の冷却水)

自分が乗っている車種にどの冷却水が合っているのか購入する前にしっかりと調べておくといいでしょう。

この記事では汎用品を紹介していますが、メーカーによっては専用品の使用を義務付けていることもあるため、その点も含めて確認しておきましょう。

また、LLCとスーパーLLCを混ぜて使用してしまうと、著しく性能を低下させてしまうこともあるので避けるようにしましょう

冷却水の補充は自分でもできる!

基本的には冷却水は循環しているため、頻繁に補充しなくてはならないものではありません。しかし、自然に蒸発するなど気づかないうちに減っていることがあります。

冷却水の補充はそれほど難しい作業ではありません。以下の手順で自分でも行うことができます。

冷却水の補充手順1:エンジンが冷めているかを確認

エンジンが高温のときにラジエーターのキャップを外すと、高温の冷却水や蒸気が吹き出すことがあるので非常に危険です。

作業の前には必ずエンジンが冷めた状態であることを確認するようにしましょう。

冷却水の補充手順2:冷却タンクの液量を確認

エンジンルームの中にあるリザーバータンクを見て、冷却水の残量を確認します。タンクにはMINとMAX(車種によりLOWERとUPPER)の印がついていて、冷却水の液面がこの2つのゲージの間にあれば問題ありません。液面が「MIN」や「LOW」に近い場合も補充するのが良いでしょう。

補充用冷却水か、指定濃度まで薄めた冷却水を準備しましょう。このとき、タンク内に入っている冷却水を見て、色も確認しておきます。同じ色の冷却水を用意しておきましょう。

冷却水の濃度は、雪の降らない地域の場合は30%。雪が降り冬の寒さが厳しい地域では50%が理想です。

冷却水の補充手順3:適正量まで冷却水を補充

冷却水を入れるときにはじょうごなどを使い、こぼさないようにしましょう。希釈タイプの冷却水の場合は先に別の容器で希釈してから冷却タンクへ補充するのがおすすめです。

希釈せずに入れてしまうと、どのくらい補充し、どのくらい水を入れる必要があるのかわからなくなる、注ぎ過ぎて薄めるための水が入れられないといったことが起こる場合があります。

冷却水の補充手順4:必要に応じてエア抜きを行う

車種によっては、補充後にエア抜きが必要な場合があります。

エア抜きとは、ラジエーターのキャップを外した状態でエンジンをかけ、冷却水の中に入っている空気を抜く作業です。

冷却水の中に空気が入っていると、正常に冷却できずにエンジンにダメージを与える場合があります。ただし、少量の補充であれば空気が入っていないことも多いです。エンジンをかけて、ラジエーター内の冷却水から泡がでなければ問題ありません。

冷却水の補充手順5:冷却水の量と漏れを確認

最後に、冷却水の量と漏れがないかを確認し、外したキャップなどをしっかり締めれば完了です。

冷却水の補充はリザーブタンクに新しい冷却水を流しこむだけの作業になりますが、この作業が意外と大変です。すんなりとタンクには入るものの、そこから奥に入り込んでいくまで小さなホースを通っていかないといけないため、なかなか思うように入ってくれません。

そんな中で役に立つ道具がクーラントチャージャーと呼ばれるものです。

このクーラントチャージャーがあれば、冷却水をこぼしたり漏らしたりすることなく安心して液体を入れる事ができます。自分で作業をするようであれば、是非とも持っておきたい一品です。

ちなみに冷却水の量の確認は少なくとも半年に一度、交換は2年に一度行うのが良いといわれています。

おすすめの補充用冷却水4選

おすすめ冷却水その1:KURE(呉工業) ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW 青 (2L)

KURE(呉工業) ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW 青は、希釈せずにそのまま使用できる冷却水です。

耐熱・耐久性にすぐれた有機酸系複合防錆剤(ノンアミン)を配合、クーラント液を全量交換することで、4年間もしくは10万km走行まで効果が持続。アルミパーツはもちろん、どんな素材の金属パーツでも長期間強力に防錆し、ゴムやプラスチックを傷めません。

高性能エンジン車やアルミ製エンジン搭載車、ディーゼル車にも使用できます。

KURE(呉工業) ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW 青 (2L)

メーカー名

KURE(呉工業)

商品名

ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW 青(2L)

内容量

2L

濃度

希釈不要

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おすすめ冷却水その2:古河薬品工業(KYK) ラクラククーラント 5L 緑 55-004

古河薬品工業 ラクラククーラント 55-004は、希釈が不要でそのまま使える冷却水です。

調合済みのため、作業前の準備や手間もなく使用できるのでとってもカンタン。サビを防止するとともに夏場のオーバーヒートを予防してくれます。また凍結温度はマイナス40度と低いため、真冬の凍結も防ぎ、オールシーズン使用できますよ。

防サビ剤には発がん性物質を生成するおそれのあるアミン類を使用しておらず、作業中も安心。液体は緑の色付きになっているので視認性にも優れています。

古河薬品工業(KYK) ラクラククーラント 5L 緑 55-004

メーカー名

古河薬品工業(KYK)

商品名

ラクラククーラント 5L 緑 55-004

内容量

5L

濃度

希釈不要

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おすすめ冷却水その3:KURE(呉工業) ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW ピンク (2L)

KURE スーパーロングライフクーラントは、全液交換することで4年間または10万キロ走行まで効果が持続する高寿命の冷却水です。

希釈は不要で、耐熱性、耐久性に優れています。一般的に冷却水の交換は2年ごとといわれているので、本品を使えば寿命が2倍! 交換の手間も減って車のお手入れが楽になりますよ。

防サビ効果も高く、アルミや様々な金属に効くほか、ゴムやプラスチックも傷めないため長く使っていても安心。発がん性物質にも配慮したノンアミン系製品となっています。

KURE(呉工業) ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW ピンク (2L)

メーカー名

KURE(呉工業)

商品名

ラジエターシステム スーパーロングライフクーラント NEW ピンク (2L)

内容量

2L

濃度

希釈不要

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おすすめ冷却水その4:ワコーズ ヒートブロックプラス チューニングマシン向けラジエター冷却液 4L R155

ワコーズ チューニングマシン向けラジエター冷却液 R155は、4リットルで5,000円オーバーとかなり値の張る商品となりますが、効果はバツグンのチューニングマシン向け冷却水です。

レース車専用のアイテムを普通車向けにした冷却水で、特殊な放熱成分「サーモスムーザー」がエンジンヘッド周りから熱を奪います。チューンナップしたターボエンジンや、水温の高さが気になる輸入車ユーザーも効果を実感したと声が寄せられていますよ。

冬季も使えますが、凍結温度はマイナス12度ですので寒冷地の方はやや注意が必要です。

ワコーズ ヒートブロックプラス チューニングマシン向けラジエター冷却液 4L R155

メーカー名

ワコーズ

商品名

ヒートブロックプラス チューニングマシン向けラジエター冷却液 4L R155

内容量

4L

濃度

希釈不要

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冷却水の交換方法

冷却水の交換についても紹介していきます。交換時期が来ればもちろんのこと、冷却水が濁っている、ホースなどの経年劣化によって漏れているといったときには、冷却水を交換する必要があります。

ただし、冷却水を交換する場合は、補充のように簡単にはいきません。

できればディーラーや整備工場、ガソリンスタンドに依頼するのがおすすめです。交換して排出された冷却水は産業廃棄物として処分しなければいけないことや、補充と異なり点検すべき部分も多いこと、甘い匂いがするため、子供やペットが誤飲した場合、嘔吐や下痢、昏睡、失神等を引きおこす恐れがあることなどが挙げられます。

しかし、自分で交換も行いたいという人もいるでしょう。

ここからは冷却水を交換する際に必要な工具・道具を確認しておきましょう。バケツやジャッキ、雑巾も必要となるので手元に置いておきましょう。

ただし、作業の途中でも破損などが見つかった場合は、無理をせず専門店などに相談するようにしましょう。

冷却水の交換手順

冷却水の交換手順をご紹介します。交換は補充に比べて頻度は低いですが、いざというときのために覚えておいて損はありません。

冷却水の交換手順1:エンジンは冷えている状態で

最初に覚えておくことは必ずエンジンが冷えている状態で行うことです。熱されたエンジンの状態でラジエーターのキャップをあけると沸騰して熱された液が飛び出て火傷する恐れがあります。

冷却水の交換手順2:コックを緩めて冷却水を出す

次は車をジャッキなどで持ち上げ、ラジエーターの下から冷却水を出す作業です。

ラジエーターの下にあるコックを回してキャップを緩めることで、冷却水を抜くことが出来るようになります。

圧力がかからないように抜くとスムーズに抜けていくので、キャップなどは外すといいでしょう。冷却水が出てこなくなれば、コックを締めます。

冷却水の交換手順3:真水を入れる

冷却水がすべて抜けたことを確認したら、真水を投入します。冷却水の経路を洗浄し、古い冷却水の汚れなどを落とします。

この時タンクの8割程度を真水で満たし、エンジンをかけてしばらく放置します。そしてエンジンを止めたのち、エンジンが冷えるのを待ちましょう。この過程を踏むことで、抜けきれなかった古い冷却水が完全に抜けます。この工程を2、3回繰り返せばかなり綺麗になります。

冷却水の交換手順4:新しい冷却水を入れる

コックをしっかり締めて漏れない事を確認したら、次は新しい冷却水を入れましょう。

冷却水の交換手順5:エア抜き

最後にエア抜きニップルと呼ばれる箇所を緩めて、中に入っている余計なエアを抜きます。このエア抜きニップルから冷却水が出てくればエア抜き完了です。

その後はエンジンを始動させ暖機しましょう。1時間ほど放置し、冷却水をラジエーターに循環させます。そうするとリザーブタンクの中の液が減る為、最後に所定の位置まで、追加で冷却水を入れたら終了です。

※冷却水の交換方法は車種により異なります。交換方法を間違えるとオーバーヒートの原因になってしまう場合がありますので、まずはショップやディーラーに相談しましょう。

補充・交換のときにいっしょに使えるおすすめグッズ2選

交換作業と同時使用でラジエーター内をリフレッシュ!

■ワコーズ ラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120

ワコーズ速効性ラジエーター洗浄剤 R120は、エンジン内にある冷却水の通路の水垢や汚れなどを溶かして除去してくれる洗浄剤で、冷却水交換の際、同時に行うのがおすすめです。洗浄力には評判がよくすぐに詰まり等も解消し、オーバーヒート防止にも役立ちますよ。

使い方は冷却水量5~10リットルに対し、本品1本(500ml)を入れ30分程度アイドリング状態でフラッシング(洗浄)。その後洗浄剤が混入した冷却水を抜き、何度か水を循環させ洗い流します。

完全に洗浄剤を洗い流したら、新品の冷却水を入れ、エア抜きを行えば完了です。自分で冷却水の交換が不安な場合は、整備工向上に相談してみましょう。

ワコーズラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120

メーカー名

ワコーズ

商品名

ラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120

内容量

500ml

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交換しなくても手軽に冷却水を復活できる復活剤

■ワコーズ CLB クーラントブースター 250ml R140

交換まではしなくても、冷却水の性能を復活させたいなら、ワコーズ LLC性能復活剤 R140がおすすめ。

冷却水の性能の中で、2年ほどで使用限界を迎えてしまう消泡性能と、同じく4年ほどで使えなくなる防サビ・防食性能を新品時同様に復活させて冷却水の寿命を延ばしてくれるアイテムです。ただ、本品はあくまで消泡・防食性能を元に戻すだけであり、完全な性能に戻したい場合は新しい冷却水に交換するとよいでしょう。

使い方は、冷却水に対して本品を2.5~5%の濃度で追加するだけ。交換に比べ、エア抜きなど困難な行程がなく安全委作業ができます。

ワコーズ CLB クーラントブースター 250ml R140

メーカー名

ワコーズ

商品名

CLB クーラントブースター 250ml R140

内容量

250ml

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まとめ

最近では車のボンネットを開いてエンジンルームを自分で見ないという人もいるかもしれませんが、車を長く維持するためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。特に冷却水はついつい忘れてしまうといったこともあるでしょう。

しかし、冷却水は走行中、長時間稼働し続けるエンジンを冷やすのに必要なもので、正しくメンテナンスを行わなければオーバーヒートなどのトラブルが起きてしまいます。そうすれば修理費用が余計にかかってしまうこともあるので、定期的にチェックするようにしましょう。

【筆者:MOTA編集部】

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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