新車需要が冷え込む中、一部の輸入車が今も好調な理由とは

  • 筆者: MOTA編集部
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消費増税などの影響で新車の販売が落ち込んでいる。2019年は国産車全体で前年-3%(軽自動車は-4%)、輸入車で-3%と、わずかだが全体需要は減っている。そんな中でも、一部の輸入車は相変わらず販売が絶好調だという。各輸入元が2019年の販売台数を発表し、成功の要因を明らかにした。

目次[開く][閉じる]
  1. FCAジャパンはジープとフィアットが過去最高記録を達成
  2. 世界でも好調のボルボは国内でも年間2万台に届く勢い
  3. 2019年で最も売れた輸入車はメルセデス・ベンツ

FCAジャパンはジープとフィアットが過去最高記録を達成

ジープはモデルチェンジしたラングラーの販売が絶好調

フィアットやアルファロメオ、ジープなどイタリアやアメリカの多数のブランドを販売するFCAジャパンでは、グループ全体で最高月間販売台数7か月連続過去最高を更新し、昨年2019年は24,666台を販売。これで過去最高記録を4年連続で更新した。8,515台を売った2009年FCAジャパンから比較すると、10年で実に3倍の販売規模へと急成長したことになる。

特に好調なのはジープブランドだ。6年連続の台数増で、史上最高となる1万3,271台を販売。FCAジャパン全体の54%を占める。

人気を牽引したのは2018年末にモデルチェンジしたジープ ラングラーだ。2019年は4,873台を売った。

ジープ/ラングラー
ジープ ラングラーカタログを見る
新車価格:
799万円1,030万円
中古価格:
78.4万円1,740万円

デビュー12年目のフィアット500シリーズが過去最高の販売を記録した理由

このほかコンパクトカーのフィアット500(チンクエチェント)とスポーツモデルのアバルト595/595Cシリーズが、デビュー12年目にして過去最高の6,970台を販売。特にアバルト系だけで2,628台と、これまた過去最高の台数をマークしている。

ジープラングラーもフィアット500シリーズも、共通するのは他に類を見ない唯一無二の個性派モデルだということ。日本車が充実するこの日本において、新旧に関わらず、あえて「これじゃなきゃ!」と指名買いする根強いファンに支えられた格好だ。

フィアット/500(チンクエチェント)
フィアット 500(チンクエチェント)カタログを見る
新車価格:
259万円333万円
中古価格:
25.8万円720万円

世界でも好調のボルボは国内でも年間2万台に届く勢い

サブスクモデル“スマボ”も好調

またボルボ・カー・ジャパンも5年連続で台数増を記録。2019年は1万8,564台を売った。

2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した新世代SUVシリーズのXC40・XC60が順調に推移。TVCMなどでも訴求する新たなサブスクプラン「SMAVO(スマボ)」の利用も販売台数の約9%を占め、好調ぶりを支えている。なおボルボは世界でも同様に好調で、年間の世界販売台数が史上初の70万台を超える新記録を達成した。

2019年で最も売れた輸入車はメルセデス・ベンツ

FF系のコンパクトシリーズが全体の3割を占めるほどに成長

日本における輸入車の王者はメルセデス・ベンツだ。

2019年は6万6,523台を販売し、5年連続で国内輸入車No.1の座を確保した。こちらも人気のSUVモデルが好調なほか、相次いでフルモデルチェンジを果たしたAクラス、Bクラス、CLAクラスといったコンパクトモデルも好調で、メルセデス全体の3割を超えるシェアを有するほどに成長した。いっぽうでプレミアムスポーツモデルのメルセデスAMGも過去最高の8,000台を売っているなど、全方位で敵なしな状態にある。

2020年も期待のニューモデルが続々と

2020年も、フォルクスワーゲンではベストセラーのハッチバック車「ゴルフ」のフルモデルチェンジを控えているなど、各社ともテッパンのニューモデルを用意する。今年も輸入車から目が離せなさそうだ。

[筆者:MOTA編集部]

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