メルセデスCクラスやBMW3シリーズに強敵現る ~「ジャガーXE」(ガソリンモデル) 試乗レポート~(2/4)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:島村栄二
期待の新開発「INGENIUM(インジニウム)」ディーゼルエンジンは年末までおあずけ
エンジンはガソリンが3タイプ、そしてディーゼルが2タイプとなる。まずガソリンは直4 2.0リッター直噴ターボが200psと240psの2タイプ、これにパワフルなV6 3.0リッター直噴スーパーチャージド(340ps)が加わって計3タイプとなる。ただし、これらはいずれもXFもしくはFタイプに搭載されているものと基本的に同一。
では、なにが目新しいかといえば163psと180psの2タイプが用意される直4 2.0リッター直噴ターボのほうで、いずれも最新のテクノロジーが惜しげもなく採用された省燃費/ハイパフォーマンスの新世代ディーゼル「INGENIUM(インジニウム)」エンジン。ちなみに、このエンジンを作るための工場まで新設してしまったのだから驚くしかない。
これまでフォードの流れを汲むエンジンで急場を凌いできた新生ジャガー・ランドローバーにとって、これが初の自社開発・自社生産エンジン。つまり、これでようやく彼らの自立性が確保されたわけで、その意味では極めて重要なパワーユニットだといえる。
改めて注目したい「ジャガー」ブランドの華やかな歴史とその重み
戦後誕生したジャガーの第1作目はXK120と呼ばれるスポーツカーで、最高速度が当時としては驚異的な120マイル(約192km/h)に達していたことからこの名がついた。その後もスポーティな量産車を次々とデビューさせるいっぽう、CタイプやDタイプといったレーシングカーでルマン24時間に挑戦。これまで通算7度も栄冠を勝ち取っているが、これはポルシェ、アウディ、フェラーリに続く歴代4位の成績。それほどスポーツ性が高いのに、イギリスの上流階級生まれらしく品の良さを失っていないところがジャガーの最大の魅力といえる。つまり、一流のラグビー選手並みに力強いのに、普段はイギリス貴族よろしく控えめで上品。そんな二面性こそがジャガーの本質ではないだろうか。
そうした特質はデザインにも表れていて、天才デザイナー、イアン・カラム率いるデザインチームはクリーンでありながら力強く、それでいて気品溢れるスタイリングを作り上げている。カラム自身はXEのデザインについて「タイムレス」、つまり時間を超越した存在だと主張しているが、私もそのとおりだと思う。
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