ホンダ・シャトルのマイナーチェンジモデルに試乗|改めて感じた実用車としての大きな魅力(1/3)

発売から約4年、実は初のマイナーチェンジ

昨今では本当に見かけなくなった「5ナンバーのステーションワゴン」がホンダ シャトルだ。ミニバンや軽自動車の拡大に押され、マーケット自体は縮小傾向であることは実際の販売数字からも明らか。国産でこのカテゴリーを守っているのはこのシャトルとトヨタ カローラフィールダーくらい、おまけに次期型フィールダーは「国内は専用のナローボディにする」と公式にも宣言しているとはいえ、1700mm未満の全幅になるとは言っていない。そうなるとシャトル自体が、ある意味“孤高のワゴン”になってしまう可能性だってある。そんな環境下ではあるが、シャトルの生きる道はしっかり残っているはずだ。

>>新しくなって質感も向上したシャトルを画像で見る[フォトギャラリー]

マイナーチェンジとはいえ、変更点は少なめ?

デビュー以来、一部改良という形を取ってきたシャトルだが、2017年9月14日では先進安全装備である「ホンダセンシング」を搭載したことが話題となった。実際、ホンダセンシングが搭載されている/いない、では中古車市場でも相場が大きく異なる。それだけの大変更をしたモデルが“一部改良”だったのだから、マイナーチェンジではさぞかし大きな変更が行われるのだろう、と正直ワクワクしていた。

しかし、蓋を開けて(実際は5月10日発売前のティザーサイトである程度内容はわかった)みたら「あれ?こんな感じ」と少々拍子抜け。エクステリアは前後バンパー&フォグライト形状の変更、テールゲートとリアコンビネーションランプのデザインを一新。この他にもアウタードアハンドルなどにクロームメッキパーツを採用するなどお約束?の「上質感」の演出は達成している。

またインテリアもピアノブラック加飾やシートデザインの変更、本革シートの設定、そしてこれは嬉しい装備追加だが、リアシート中央のアームレストにカップホルダーが追加された。

ハード面ではホンダセンシングにオートハイビームを採用することで「サポカーSワイド」に対応しているが、パワートレーン関係の改良は特にアナウンスされていない。

限られたリソースの中でどう改良するか?

もちろん、クルマの開発にはお金がかかる。マイナーチェンジまで沢山売れれば開発費も増額するが、市場の伸びやそのクルマが「ライフサイクルの中であとどれだけ売れるか」を計算すれば、マイナーチェンジで使える金額は逆算できる。そう考えるとシャトルは正直、開発費には余裕が無かったのでは?と思わせる部分がある。名誉のために言っておけば、「元々の完成度は高いのでそれほど変更の必要はない」という“売れている”クルマもある。後述するがシャトルの使い勝手などは今なおレベルが高い。だから大きな変更はない、というのはやや乱暴だが、市場調査から「もう少しスタイリッシュに」という声を受け、限られたリソースの中でやりくりし商品力を向上させたと判断したい。

>>パッケージの上手さはさすがのひと言![次ページへ続く]

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高山 正寛
筆者高山 正寛

1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上、新車担当デスクおよびカーAV記事を担当。途中5年間エンターテインメント部門で書籍編集長を歴任後1999年フリーへ転身。フリーランスとして年間ほぼすべての国内における新型車への試乗および新車インプレッションを行う。またITS EVANGELIS(カーナビ伝道師)としてカーナビを含めたITS関係、カーエレクトロニクスから先進技術、また通信関連、PCや携帯電話などの執筆も行う。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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