ミニバントップレベルの燃費を叩き出す!「ホンダ オデッセイハイブリッド」はライバル車よりも“買い得”か(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
実に幅広いラインナップが販売されている日本のハイブリッド
日本は「ハイブリッド王国」といって良いだろう。
国内で販売される小型・普通乗用車の内、35%前後をハイブリッドが占めている。今では新車として売られるクルマの38~40%が軽自動車だから、小型・普通乗用車は以前に比べれば減少したものの、その中でハイブリッドの比率は増えているわけだ。
メーカー別にハイブリッドを見ると、レクサスを含めたトヨタ車が最も多く、これにホンダが続く。車種構成はトヨタが1.5リッターから5リッターまでと幅広く、ホンダは3.5リッターのレジェンドがあるものの、フィットやヴェゼルなど1.5リッターが中心だ。
そしてジャンル別では、トヨタはミニバンが多い。ミニバンは背が高く機能も多彩だから、同サイズのセダンやワゴンに比べてボディが重い。空気抵抗も増えるから燃費が悪化しやすく、ハイブリッドとの相性が良い。
その点でホンダは、以前からミニバンの品ぞろえを充実させながら、ハイブリッドの搭載は出遅れていた。フリードハイブリッドは人気車となったが今では設計が古く、ジェイドハイブリッドは3列目のシートが狭く売れ行きが伸び悩む。
アコードハイブリッドと同様の「スポーツハイブリッド・i-MMD」を搭載
その意味で大いに注目されるのが、2016年2月4日にホンダから発表された「オデッセイ ハイブリッド」だ。
オデッセイは3ナンバーサイズのボディを備えた背の高いミニバンで、ヴェルファイア&アルファードのライバル車に位置付けられる。3列目シートに座っても膝の持ち上がらないフラットフロア構造を採用しながら、低床設計により、室内高を十分に確保した上で全高を1,700mm以下に抑えた。
そして、新たに追加されたオデッセイハイブリッドのシステムは「スポーツハイブリッド・i-MMD」と呼ばれるタイプ。基本的なメカニズムは、2リッターエンジンをベースにしたアコードハイブリッドと同じだ。発電用のモーター(発電機)と駆動用のモーターを搭載するから、発電とモーター駆動を同時に行える。
同じホンダのハイブリッドでも、1個のモーターが減速時を中心にした発電と駆動を両方とも担当する1.5リッターのi-DCDとは機能が違う。
そしてトヨタのハイブリッドも発電機と駆動用モーターを備えるが、オデッセイやアコードのハイブリッドはエンジンを主に発電機の作動に使うことが特徴だ。
エンジンがホイールを直接駆動するのは、その方が効率が良い高速巡航時に限られ、大半はモーター駆動で走る。作動の仕方は三菱アウトランダーPHEVに似ている。
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