ミニバントップレベルの燃費を叩き出す!「ホンダ オデッセイハイブリッド」はライバル車よりも“買い得”か(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
オデッセイハイブリッド最大の特長である燃費をライバルと比較してみると・・・
この方式にはいくつかのメリットがあるが、最大の特長は「燃費性能」に優れていることだ。
ホイールの駆動をモーターに任せれば、発電機を動かすエンジンは回転数を必ずしもアクセル開度や車速と連動させる必要はない。効率の良い回転域を積極的に活用できる。
極端な制御をすると、車速が大幅に下がったのにエンジンノイズは一定に響くといった違和感が生じるが、そこを配慮しても従来のハイブリッドに比べて燃料消費量を抑えやすい。
その結果、オデッセイハイブリッドのJC08モード燃費も「26km/L」に達した。2.4リッターのノーマルエンジンを搭載したグレードに比べると、ハイブリッドの燃費数値は190%前後になる。オデッセイハイブリッドの燃料代は、カタログ数値上にはなるがノーマルエンジン車の約半額となる。
「26km/L」の数値をほかのミニバンと比較すると、設計の古い1.5リッターを搭載したフリードハイブリッドが「21.6km/L」、1.8リッターを採用するトヨタヴォクシー&ノアハイブリッドは「23.8km/L」、1.5リッターの直噴エンジンをベースにしたホンダジェイドハイブリッドXは「24.2km/L」だ。トヨタプリウスαは「26.2km/L」だから、オデッセイハイブリッドと同程度になる。
同じハイブリッドシステムを使うホンダアコードハイブリッドの「30km/L」には届かないが、車内の広いミニバンでは、トップレベルの燃費数値を達成した。
またライバル車のトヨタヴェルファイア&アルファードハイブリッドは、売れ筋グレードが「18.4km/L」。後輪をモーターで駆動する4WDを装着するから、2WDのオデッセイハイブリッドに比べて不利だが、それにしても8km/L近く差をつけている。
燃費を向上させながらも室内空間は犠牲にしていない
オデッセイハイブリッドが優れた燃費を達成できた背景には、システムの進化も挙げられる。
モーターは動力性能の性格を左右する巻線の方式と構造を進化させ、高出力・高トルクとしながら、従来比で23%の小型&軽量化も図った。
また空間効率が重視されるミニバンでは、駆動用電池をどこへ設置するのかが課題となるが、オデッセイハイブリッドはリチウムイオン電池を1列目シートの床下に配置しているため、居住性や荷室の使い勝手を犠牲にしていない。
なおオデッセイは、今回のハイブリッド追加に併せてノーマルエンジン車にも改良が施されている。
そのほか、運転席に大型アームレストを設置してプラズマクラスターを内蔵したフルオートエアコンも採用。さらに緊急自動ブレーキの作動が可能なミリ波レーダーと単眼カメラ方式のホンダセンシングも、標準装着車の設定を拡大した。
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