ホンダ 新型軽自動車「N BOX +(プラス)」試乗レポート/飯田裕子(3/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
新開発エンジン+CVTにアイドリングストップとECONモードで燃費性能もアップ
2タイプのエンジンを搭載するN BOX+(プラス)の動力性能に、N BOXとの違いはない。58ps/65Nmのノンターボエンジンと、64ps/104Nmを発揮するターボエンジンに、それぞれ新開発のCVTを組み合わせ、さらにどちらにもアイドリングストップ機能と、任意で切り替える「ECONモード」が装備されている。ただし冒頭で書いたように、カスタムだけではなく、標準のN BOX+でもターボエンジン車が選べる点は異なる。
またN BOXでは4WDのみの採用であるフロントのスタビライザーを、N BOX+では全車で標準装備している点も見逃せない。
遠出の多いアクティブ派はターボモデルがオススメ
N BOXに対し、ベースグレード比で50kgほど重くなったN BOX+の走りはどうだろう。まずトールワゴンとしては申し分のないボディ剛性や、軽自動車とは思えぬアクセル&ブレーキペダル、ステアリングの剛性感が実感させられる。ベースのN BOXでも感じられた美点だが、これが乗っている際の大きな安心感につながる。
ノンターボとターボのエンジンの違いについてだが、ノンターボはアクセルを強く踏み込み大きなトルクを期待するような走行シーンで、回転音の高まりに対しトルクや加速の詰まる感覚がある。が、日常的に街中で乗ることが中心であるならこれでも十分な性能と言えるだろう。軽とはいえこれだけのボリューム感ある車体で、21.2km/L(JC08モード/FFモデル)の低燃費性能も嬉しいところ。
一方で、軽自動車であることを忘れるターボ搭載モデルの走りはやはり頼もしい。排気量以上の加速の伸び感や静粛性などは想像以上に仕上げられており、高速道路でもストレスはない。つまり走りの質の高さを優先させるならターボエンジンを選びたい。遠出の多いアクティブ派も、やはりターボを選んでおいたほうがいいだろう。
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