【清水草一試乗記】このクルマ、乗ればわかるさ！！vol.3 新旧ハイブリッドカー超絶徹底比較(3/4)
- 筆者： 清水 草一
- カメラマン：村西一海
インサイトのじょうずな走らせ方って?
では、インサイトの場合はどうか。
インサイトは、電気モーターはわずか14馬力しかなく、あくまでアシスト役だ。エンジンはブレーキを離した瞬間に始動し、モーターだけで走るシーンはほとんどない。つまりエコランテクとしては、普通のガソリン車と基本的に同じでいい。
発進したら、ノロノロせずに、効率のいいアクセル開度でススッと速度を乗せ、あとはなるべくアクセルオフで惰性で走る。ブレーキはなるべく使わないですむように先を読み、使う場合も、できるだけエネルギーを回収しやすいように、ジンワリと同じ踏力で踏み続けるよう心がける。これだけでいい。
エコランの奥の深さという点では、到底プリウスにはかなわないが、しかし単純明快でサワヤカだ。プリウスの高等テクは、女性にはちょっと厳しいものがあるかもだが、インサイトならそういうこともない。
このわかりやすいエコランテクで、プリウスとあまり遜色のない燃費を出してくれるのだから、逆にそこが魅力なのだ。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか！？』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る
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