ホンダ フリード+をベースにした「フリースタイル」は、まさにジャストフィットなコンパクトキャンパーの決定版だ【ジャパンキャンピングカーショー2022】
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:和田 清志・MOTA編集部
キャンピングカーのベース車にはいろいろあるが、コンパクトミニバンのそれは案外少ない。ホワイトハウスが製作した“ちょうどいい”のキャッチコピーで知られるホンダ フリードのキャンピングカー「フリースタイル」は貴重な1台だ。
案外少ない、ポップアップルーフを備えた乗用車ベースのキャンピングカー
キャンピングカーには、主に商用1BOXバンをベースにしたバンコンバージョンや、2tクラストラックや軽トラックのキャブを利用したキャブコンバージョンなど様々な形態があるが、ジャパンキャンピングカーショーを見回しても、乗用車の5ナンバー・3ナンバーサイズミニバンやSUVをキャンピングカーとした例は多くない。
そのため、コンパクトなサイズで乗りやすく、広大な室内空間を誇り使い勝手にも優れるミニバン「ホンダ フリード+(プラス)」をベースにした「FREE STYLE(フリースタイル)」は、日常でもミニバンを使いたいけれどキャンピングカーも欲しい! というユーザーには注目の一台と言える。
これを開発したのは、1988年からキャンピングカーを作り続ける老舗ビルダーがホワイトハウス(愛知県愛知郡東郷町)だ。同社ではこれまでに、40種類以上のポップアップルーフ付きキャンピングカーを市場に送り出してきた実績がある。
あっという間に4名就寝が可能な車中泊モードに変身!
造形美・品質・技術を追求するホワイトハウスのポップアップルーフは、単に屋根を開けて据えられているだけではなく、安全強化台と称する基礎に軽量なルーフトップを組み合わせる2ピース構造を採用。高い強度と安全性・耐久性・防水性を兼ね備えている。
ポップアップルーフ内部には、1800mm×1020mmという大人二人がゆったりと横になれるベッドスペースを確保する。
車内では、独自開発の回転式フロントシートを後方に向け、後席シートを畳んだ上に55mm厚のフラットクッションマットを敷くことでベッドが完成。ポップアップルーフ内と合わせ、4名の就寝を可能とする。
眠る際に気になる外からの視線も、全席プライバシーカーテンでシャットアウト。ベッドを使用中でも、フリード+の圧倒的に低いフロア構造を生かし、ベッド下の広いスペースを荷物の収納に利用できる。クッションマットを使わない時は、折りたたんでラゲッジに置くだけで良いので、ベッドの展開・格納もラクラクだ。
より快適なキャンピングカーを目指せる豊富なオプションも用意
さっと車中泊モードにできることが魅力のフリースタイルだが、スライドドア・リアゲートのネット、リアゲートテント、エンジンを切っても車内をぽかぽかに保つFFヒーター、サイクルキャリア、外部電源&室内コンセント、CTEK走行充電システムなどの豊富なオプションにより、さらに本格的なキャンピングカーに仕立てることもできる。
車内は基本的に快適なノーマル仕様と同じなので、普段の買い物から週末のキャンプに大活躍するフリースタイル。ちょうど便利でちょうど楽しい、ジャストフィットなコンパクトキャンピングカーだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志・MOTA編集部]
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